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CYZO×PLANETS 月刊カルチャー時評第6回──MUSIC編

『つまんね』『みんな死ね』をリリースした神聖かまってちゃんのドンづまり感とは?

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──今、本当に注目すべき音楽とはなんなのか? 「ROCKIN’ON」では読めない、新世代による新世代のためのミュージック批評。

2010年12月号 MUSICクロスレビュー

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■"着うたの女王"12枚目のシングル
「君って」
西野カナ
発売/SMEレコーズ
価格/1223円(税込)
ケータイ着うたダウンロード数で、並み居る有名ミュージシャンを抑えてトップを走り続ける"女王"西野カナの新作。これまでの曲での「会いたい」という歌詞の多用ぶりに、「西野カナ会いたがり過ぎ」などとネットでは揶揄されることも多いが、今回は「会いたい」は封印されている。ドラマ『フリーター、家を買う』(フジテレビ)挿入歌。


【音楽ライター・藤井評】
★★★★★★☆☆☆☆
か細い声に宿る日本的ソウル
ケータイ世代の歌姫。"君と私"の半径2メートルの世界観。ネカフェで『こち亀』を一気読みするかのような唐突なパッション、そして上滑るエモーション。西野カナの歌声には、それらを無節操にゴリ押しするポテンシャルがある。か細い声質なのに"こぶし"が利いているため、全体として妙にグルーヴがあるのだ。特にサビ「思い出して」の"おんも~い"の部分は、津軽海峡ごしの高橋竹山先生が見えた! 極めて日本的なソウルが彼女には宿っている。

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