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CYZO×PLANETS 月刊カルチャー時評第6回──DRAMA編【1】

ヒロインの後退と"偽史"の書き込みが支えた久々の「朝ドラ」ヒット

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「CYZO×PLANETS 月刊カルチャー時評」とは?

本誌連載陣でもある批評家・編集者の宇野常寛氏が主宰するインディーズ・カルチャーマガジン「PLANETS」とサイゾーがタッグを組み、宇野氏プロデュースのもと、雑誌業界で地位低下中のカルチャー批評の復権を図る連載企画。新進気鋭の書き手たちによる、ここでしかできないカルチャー時評をお届けします。見るべき作品も読むべき批評も、ここにある!

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今月の一本
『ゲゲゲの女房』

井上正治[マンガ家]×中川大地[ライター]×宇野常寛[批評家]

──昨今低迷の続いたNHK朝ドラに新風を吹き込み、社会現象となった『ゲゲゲの女房』(『ゲゲ女』)。マンガ家・水木しげるの妻の自伝を原案とし、朝ドラ好きのみならず、マンガ好きや妖怪好きも惹き付けた同作の高評価の理由を探る!


宇野 僕は朝ドラ(NHK「朝の連続テレビ小説」)は毎回チェックしてるけど、前作の『ウェルかめ』が倉科カナのおっぱい以外見るところがない残念な結果だったので、『ゲゲゲの女房』も最初はあまり期待しないで見てました。でも東京に舞台が移って浦木(茂の幼なじみ/杉浦太陽)が出てきたあたりから面白くなってきて、水木しげるがブレイクしてからは完全にハマりましたね。

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