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第1特集
時代によって変わる不敬本の定義と思想【2】

反天皇制の論客・菅孝行が語る「反天皇制の論客が解説するウェブ時代の不敬事件」

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『パルチザン伝説』が所収されている本。

──不敬罪は削除されたが、いわゆる不敬という概念は消滅したわけではない。そこで反天皇制を標榜する論客・菅孝行氏に現代の不敬とされる行為について聞いた。

 今日の「不敬本」に対する弾圧は、戦前戦中の権力=『官』による発禁や伏せ字という処分から、『民』による自粛へと変化しています。そこに大きく関係してくるのは、やはり右翼によるテロリズム。著者や出版社にとっては、恣意的な暴力行為である右翼テロは、何を根拠にしているのか、どこまで攻撃するのかがわからないという得体の知れない怖さがある。そのため、右翼からの攻撃を受けて流通していた本を回収したり、出版すること自体を「自主規制」してしまうのが、現代の"不敬"の構造を端的に表していると思います。

 83年に雑誌「文藝」(河出書房新社)へ掲載された桐山襲の『パルチザン伝説』事件。同作では、左翼による昭和天皇へのテロを描いていて、それを「週刊新潮」(新潮社)が取り上げ、呼応する形で右翼からの攻撃を受けました。その結果、河出書房新社は単行本化を断念しました。

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