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[宮台真司の"ポニョ"評] 9点

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(C)2008 二馬力・GNDHDDT

 採点は結構難しい。子ども目線でなら文句なしに9点。2歳2か月の娘が大はしゃぎでした。でも大人としての僕は、ドラマや描写のつじつまが合わないところを差し引いて7点......と一瞬思いつつ、「もっと大人の視線」からやはり9点かな(笑)。こんな視座の分裂が生じるのも、宮崎監督が「実験」を試みているからです。特に今回は大人から見て「矛盾だ、つじつまが合わない、ありえない」という荒唐無稽な構成をかつてなく強調しています。そもそも希有なレイアウターでありアニメーターである宮崎駿という人は、「自然が大切」といったたぐいの人間的道徳には興味がありません。ちまたの『ポニョ』評価を見ても、宮崎駿をエコロジーや人間愛の作家だとみなす輩が多いけど、勘違いです。海に棲んでいたポニョをバケツに入れて水道水を注ぐ(笑)。あんな反エコロジカルな描写がありますか。教育に悪いので、娘にどうフォローしようか困りました(笑)。


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