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ギターポップ界の最終兵器!?

渋谷系新世代シンガー・南波志帆は高校1年生!

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高校生の南波志帆。取材日の週末には文化祭を控えていたそうで、学校生活も大忙し。ちなみに学校では軽音楽部ではなく茶道部に所属しているとのこと。

"ネオアコ"や"渋谷系"といえば、21世紀の今、過去の遺物となりつつあるジャンル。しかし、そんな斜陽音楽の最終兵器として注目を集めるシンガーが南波志帆だ。この春に高校生になったばかりだが、透明感のある歌声を武器に、ポップな楽曲を軽やかに歌いこなす。プロデューサーには元シンバルズの矢野博康を迎え、ほかにもキリンジの堀込高樹やノーナ・リーヴスのメンバーが楽曲提供するなど、そちら方面の音楽が好きなファンにとっては超豪華な面々とのコラボを展開している。しかし、1993年生まれの彼女、そもそも"渋谷系"なんて知ってるの?

「オシャレな感じの音楽ですよね。何かしながらでもすっと耳に入ってくるみたいな。お父さんがキリンジを大好きだったので、車の中でよく聴いてましたね」

 と、幼少の頃から"英才教育"を受けて育ったようだ。そんな彼女の歌声に熱狂する元・渋谷系のファンも多い。

「ファンの方も年齢層が高めですね。『こういう音楽を求めてたよ』って声をかけてもらったりしています。先日渋谷のHMVでインストアライブをしたんですが、盛り上がるっていう感じじゃなくて、じっくりと曲を聴いてる方が多かったです」

 そんな彼女が目指すのは、やっぱり渋谷系の代名詞だったフリッパーズ・ギターみたいな音楽なのだろうか?

「フリッパーズ……え、それってどんな形のギターですか?」

 ……ジェネレーションギャップはあるようだ。"渋谷系"再興の日は来るのか、彼女の今後に期待だ。
(萩原雄太)

なんば・しほ
1993年6月14日生まれ。福岡県出身。元シンバルズのドラマーである矢野博康プロデュースにより、2008年11月ミニアルバム『はじめまして、私。』でデビュー。公式HP

「君に届くかな、私。」
南波志帆の2ndミニアルバム。矢野博康を始め、キリンジやノーナ・リーヴスなどが作り出すサウンドと、南波自身の透き通るようなやわらかい歌声がからみ合う、珠玉のシティーポップ。発売元/LD&K 定価/2,415円(税込) 発売中


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