カルチャー

「インパクト勝負の一発屋」と侮るなかれ!

【アルディアス】──アゲ嬢なのに、"本格メタル"

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(写真/キム・チャニ)

 セクシーなドレスにキメキメのギャル顔メイク、盛りヘアという"アゲ嬢"スタイルでメタルシーンに降臨した5人組ガールズバンド「アルディアス」。10年にリリースされたファースト・アルバムは、ヘヴィメタルというマイナージャンルでチャート上位に食い込み......なんて書くと「どうせインパクト勝負の一発屋だろ?」と思われるかもしれない。が、メンバーはそれぞれガチのメタル好きで、音楽的なキャリアも積んでいるという。

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笹沼位吉(SLY MONGOOSE)とBOSE(スチャダラパー)が語る、ちょっとヤバい音楽業界対談

【違和感のない音楽なんて普通!】AKB48一辺倒になった、音楽業界に警鐘をならす音楽とは?

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3・11以降も鋭い風刺精神とユーモアを見せるスチャダラパーのBOSE(写真左)。そして、アルバム『Wrong Colors』を発表したSLY MONGOOSEの笹沼位吉(写真右)。「THE HELLO WORKS」で活動を共にした2人から見た、音楽がつまらなくなった理由とは?

──原発事故以降、さまざまなパフォーマンスの影響で、スチャダラパーの存在感は増していると思います。

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"独断と偏見で選ぶネタ的カルチャー企画"CCCCC

【プレミア限定】『東のエデン』脚本家・佐藤大おおいに語る!「ゾンビ作品は社会の鏡像だ!」

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 ゾンビになった主人公の生活を一人称で描いた海外小説『ぼくのゾンビ・ライフ』に、ボンクラ高校生のゾンビハザードサバイバルを描いたライトノベル『オブザデッド・マニアックス』。出版業界を席巻しつつあるゾンビ系出版物、そしてジョージ・A・ロメロ監督が発明したモダンゾンビ映画の魅力を、アニメ業界随一のゾンビ者を自任する脚本家・佐藤大氏が語る!

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ジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』

──佐藤さんのゾンビ初体験はいつでしたか?

佐藤 子どもの頃にテレビ東京で放送された日本語吹替版『ゾンビ』を事故のように観てしまって......悪夢でしたね(笑)。ただ、あの作品の中のショッピングモールで主人公たちがはしゃぐシーンは、子どもながらに引っかかるものがあって。それでレンタルビデオ屋が普及した80年代に見返して、そこからゾンビ映画にハマった感じです。

──その頃に好きだったゾンビ映画は?

佐藤 ロメロ監督の『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』ですね。あの頃のビデオ屋にはホラー映画の予告編ばかり集めたビデオがあって、そこに『ナイト~』の予告編が入ってたんですよ。白黒の映像にデェ~ン! ってタイトルが挿入される......いま発売されているブルーレイに収録されているバージョンなんですが、あれがカッコ良くて。しかも本編を観ると、あれは黒人の公民権運動をメタ的に描いた社会派映画なんですよね。ラストまで生き残った黒人を白人が撃ち殺すシーンとかね。それで「ロメロすげぇな!」となって。

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"独断と偏見で選ぶネタ的カルチャー企画"CCCCC

【第三次ゾンビブーム到来】──出版業界を席巻するオブ・ザ・デッド旋風【前編】

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続々登場するオブ・ザ・デッド系出版物! アニメ業界のゾンビ番長・佐藤大氏に、その楽しみ方を聞く!

ゾンビ映画好き少年はショッピングモールを目指す!

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第三次ゾンビブーム【1】──オブザデッド・マニアックス

■ラノベだってゾンビしたい

 どんな言葉もゾンビ化させるマジックワード「オブ・ザ・デッド」。そんなジョージ・A・ロメロ監督が発明した魔法の言葉をタイトルに冠したライトノベル『オブザデッド・マニアックス』が、"ゾンビ者"の間で話題になっている。ゾンビハザードに遭遇した高校生(「映画秘宝」愛読者)のサバイブをラノベ的テンプレ満載で描いた本作を、アニメ業界随一のゾンビ好きを自任する脚本家・佐藤大氏はどう読み解いたのだろう?

「ゾンビ化した世界で厨二病脱出ドラマを描くという手法は、ゾンビ映画の構造の中でボンクラ中年の成長を描いた『ショーン・オブ・ザ・デッド』に近いですね。また、90年代のゾンビゲームブームと00年代のゾンビ映画復活を、生徒会長と主人公の関係性を通してメタ的に表現していたのも面白かった。この手のゾンビカルチャーの歴史的文脈を押さえた表現は、本物のゾンビ好きにしかできない。この作者のゾンビ愛の深さを感じさせます」


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"独断と偏見で選ぶネタ的カルチャー企画"CCCCC

【中国好きになる女優3選】── 中国を代表する女優を知れば、中国がもっと好きになる!

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漁船や新幹線でのわだかまりも、彼女たちの美貌と演技力で帳消しに......!?

スキャンダルもご愛敬な"中国の松田聖子"

中国好きになる女優3選【1】──リュウ・シャオチン (劉暁慶)

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『西太后』 1984年に公開された中国映画。19世紀半
ばの中国を舞台に、若き日の西太后を描いたものであ
るが、西太后の悪女ぶりを過剰に強調しており、史実
と異なる残虐シーンが描かれている。映画では西太后
がライバルの麗妃の手足を切り落として甕の中で飼う
という、衝撃的なシーンも描かれた。
(写真/公益財団法人川喜多記念映画文化財団)

■政界進出、脱税も経験

日本の巡視船に漁船を衝突させたり、日本の技術をパクッて新幹線を作った上に特許を申請するなど、次々と報じられる中国の暴挙を受け、「中国人って......」となんとなく苦手意識を抱いている方も多いはず。その反面、在日中国人の数は増加の一途を辿っており、今の日本で中国人と交流を持たずに生活していくのは不可能に近い。それなら、もっと中国の良い点に目を向け、より円満な関係が築けるように心がけたほうがいいのではないだろうか──。

「では、代表的な中国人女優を通じて、中国文化の魅力を知ることを足がかりにされてみてはいかがでしょう?」とご提案いただいたのは、在日中国人の映画研究者であるリュウ・ブンペイ氏。まずひとり目は?

「リュウ・シャオチンさんです。中国では1966年から76年の10年間にかけて、文化大革命と呼ばれる混乱の世が続き、それによって映画産業も完全に荒廃してしまったんですが、彼女はそこから這い上がり、一時代を築いた大女優。日本でも『西太后』や『芙蓉鎮』といった代表作で、多くの方々に知られていると思います。彼女がスクリーンで活躍した80年代は、まさに中国映画の黄金期だったんですが、80年代末から大衆文化の主流は映画からテレビドラマへとシフトしていきました。それに伴い、彼女もテレビ業界へと進出し、プロデューサーとなって多くのドラマを手がけたんですよ。ほかにも不動産業や化粧品販売に手を出したり、近年は脱税スキャンダルで騒がれるなど、とにかく話題に事欠かない。 "中国の松田聖子"と言ってもいいかもしれませんね」(同)

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【ハメ撮りAVのインパクト】──手持ちDVカメラが炙り出すハダカの人間たちを見よ!

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『由美香』から『監督失格』まで、AV的想像力がカルチャーを牽引した瞬間に注目。

AV監督とAV女優のきずな

ハメ撮りAVのインパクト【1】──監督失格

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2005年に鬼籍に入った伝説のAV女優・林由美香と、その元恋人である映画監督の平野勝之。
この2人についてのドキュメンタリーである本作をプロデュースしたのは庵野秀明。 (c)「監督失格」製作委員会

■遺された男の壮絶な喪の儀式

 平野勝之が林由美香のドキュメンタリー映画をついに完成させた。あとは劇場で見届けるだけ......と言いたいところだが、そうもいかない。林由美香は、2005年に急逝したAV女優である。平野勝之はAV監督であり、映画監督としても高く評価されている映像作家だが、元恋人である由美香の死後、数本のAV制作を除いて、ほとんど沈黙を保っていた。しかしながら、たとえあなたが2人について何も知らなかったとしても、この映画を鑑賞する上で、まったく問題はないだろう。本作は、ぐだぐだで、キュートで、時に身もだえするような愛と幸せについての物語であり、遺された男の壮絶な喪の儀式である。誰しもの心に響く人間賛歌である。

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流浪の末にたどり着いた芸術の極地!

【市川孝典】──線香画家が紙に焼き付ける、壮絶な人生の残滓

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(写真=田中まこと)

 自らの記憶の一場面を、線香の微かな火を使って和紙を焦がすことで描き出すアーティスト、市川孝典。その静謐な作品からは意外な本人のヴィジュアルに、少しとまどった。長い金髪に、『時計じかけのオレンジ』のマルコム・マクダウェルのようなアイメイク、パンキッシュなファッション。ヴィジュアルだけではない。少年時代のエピソードからして、ぶっ飛んでいる。

「小学校6年生の時かな、その時期、祖父母に育てられていたのですけれど、2人とも体調を崩していたこともあり、『日本の外にいってみよう』と思いついたんです。ちょうど、先輩の家が鳶職だったんでそこでバイトをして数十万円を貯めて。祖母が亡くなった次の日に羽田空港に行ったんです。カウンターにそのお金をぼんってだして、『ニューヨーク!』って言ったら、受付のお姉さんが、『それはここじゃないのよ』って成田空港まで連れていってくれました(笑)」

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【プレミア限定ロングver.】彼女はかくかたりき

【齋藤めぐみ】──哲学科卒の女優・齋藤めぐみとの対話はやっぱり哲学的!?

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(写真/SHODA MASAHIRO(D-CORD))

 透き通るような白い肌が印象的なこの女の子は、あまたの美少女を輩出してきた老舗、オスカープロモーションが満を持して送りだす期待の新星・齋藤めぐみちゃん。その清楚な美貌の裏側に潜む、その素顔に迫ってみた。

──昨春放送のデビュー作『絶対零度 ~未解決事件特命捜査~』(フジテレビ)から1年余り。さすがに仕事にはもう慣れた?

齋藤 前作のときは緊張しすぎて、ファーストシーンでいきなりNGを出したりもしたんですけど、最近ではずいぶん現場を楽しめるようにもなってきました。それに今回からは、制服だった衣装が私服になって、自分の机もあるんで、それがうれしくて(笑)。

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「才能あるよと言われたい」

【在日ファンク】──水嶋ヒロを羨むファンクバンドの進化

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 スチャダラパーのBOSEさんに『面白いからCD出しなよ!』って言われたのが、ファーストアルバムを作ったきっかけだったんです。でも実際聴いてもらったら、『......セカンドが名盤になるかな』って言われてしまって(笑)」

 そう語るのは、インストバンドSAKEROCKのメンバーであり役者としても活躍する、ハマケンこと浜野謙太。ドラマ『モテキ』(テレ東)のオム先生役や映画『婚前特急』への出演でも注目されたアーティストだ。彼がリーダー兼ボーカルを務める在日ファンクの1年半ぶりとなるセカンドアルバムはBOSEの予言そのままに、前作を上回る必聴の1枚となった。

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初めての役づくりは寒天地獄!?

【土屋太鳳】──ストイックな役者魂を見せた16歳の新人女優

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(写真=菅野ぱんだ)

「台風の後の空、好きなんです」。台風一過の空の下、青空よりもまぶしい笑顔を見せる美少女、土屋太鳳。前クールで話題を集めたドラマ『鈴木先生』(テレ東)の"小川さん"に心をわしづかみされた男性は少なくないはずだ。『龍馬伝』『おひさま』(共にNHK)と話題作への出演が続き、終戦直前を描いた浅田次郎原作の映画『日輪の遺産』の公開も迫った今、初めての役づくりについて語ってくれた。

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