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"独断と偏見で選ぶネタ的カルチャー企画"CCCCC

【タレントゲームの真の楽しみ方】──芸能人を扱ったゲームの魅力を再発見する!

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──一般的に「クソゲー」と呼ばれることの多いタレントゲームを、少し着眼点を変えて遊んでみよう。

ゲームの中で輝く在りし日の姿

タレントゲームの真の楽しみ方【1】──消えた芸能人を偲ぶ

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過去、覗きや覚せい剤取締法違反で逮
捕された田代まさし(現在、服役中)。

■スキャンダルにまみれた芸能人たちの黒歴史
 テレビゲームの一大ジャンルに、芸能人が登場する「タレントゲーム」がある。既存のゲームのシステムに、タレントの名をつけたキャラを出すだけ、という雑な作りが多く、ゲームファンから「クソゲー」と揶揄されることも少なくない。

 ゲームとしては難がありまくりのそれらだが、今回はタレントゲームならではの楽しみ方を提案してみたい。

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『さんまの名探偵』の紳助やく
ざ発言は、ネットニュースでも
取り上げられ、大きな反響があ
った。

 タレントの絶頂期に発売されることが多いタレントゲームが輝くのは、彼らがメディアから消えた時である。

「しんすけ ゆうたら やくざ や」と、島田紳助と暴力団との黒い疑惑を20年以上も前から指摘していた『さんまの名探偵』(1987年)や「大切なものは勇気。守るものは愛。下心はぜーんぜんナイ。」というキャッチコピーが輝く『田代まさしのプリンセスがいっぱい』(89年)など、ドロップアウト時のエピソードとの合わせ技でなんともいえない味わいを醸し出している。

 10月に施行された暴排条例によって、芸能界から追放される有名人の噂も漏れ聞こえてくる昨今。もし手元に長らく起動させていないタレントゲームがあったら、久々にプレーしてみよう。当時はただのクソゲーと思っていたゲームたちが、全力でツッコミ待ちをしているかもしれない。

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【ライブ映像の新視点】──ポストYouTube時代に見るべき演奏のドキュメント

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──ミュージシャンが演奏する動画なんてYouTubeでいくらでも楽しめるこのご時世、見る価値があるライブの映像とは?

暗い東京をさすらう歌手の痛切さ

ライブ映像の新視点【1】──前野健太

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明かりが少ない渋谷のスクランブル交差点の真ん中で前野健太が歌う『トーキョードリフター』のワンシーン。(c) 2011 Tip Top

■東京と流れ者を切り取ったライブテープ
 ドキュメンタリー作家・松江哲明が、2009年元日の吉祥寺を舞台に歌い歩く前野健太を74分ワンカットで追い撮った驚異的な作品が『ライブテープ』である。これはライブハウスにおいて計算ずくで設置されたカメラが切り取るライブの記録映像からは程遠く、あるいは入念に編集されたPVとも異なる。十全に前野健太のPVとして機能するだろうがしかし、吉祥寺という街に置かれた前野が仲間と合流し、井の頭公園へと流れていく道行きにあるのは、偶然性を味方としてマジカルな瞬間を呼び込む映画特有の作法ではなかったか。

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『タッチ』歌手のシネフィルな一面

【岩崎良美】──"アンチ・クライスト"を植え付ける魔性の恋愛映画

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(写真/三浦太輔 go relax E more)

【この記事は日刊サイゾーでもご覧になれます!】

『キック・アス』の好演で世界中から注目を浴びたクロエ・グレース・モレッツ。本誌(2011年1月号)にも登場してくれた彼女がアクロバティックなヒット・ガールから一転、もの静かな吸血鬼の少女アビーに変身した『モールス』は、イジメられっ子の少年オーウェンとの初恋模様を描いた"スリラー"だ。"初恋"と"スリラー"──一見そぐわないこのテーマを掲げた同作の本質を探るべく、今回本誌が白羽の矢を立てたのは歌手・岩崎良美。アニメ『タッチ』の主題歌をはじめとする女心の機微を描いた歌を歌い続け、さらに10月には結婚したばかり! 現在幸せの絶頂にいる彼女なら、本作の恋愛部分にもフォーカスしたコメントがもらえるのではないか、そう踏んで取材に臨んだのだが、しかし彼女が口にしたのは"アンチ・クライスト"だった。

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アンタッチャブルなフェティシズム入門

【柴田英嗣】──"スクールガール・コンプレックス"の女子高生に、妄想爆発!?

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(写真/田中まこと)

【この記事は日刊サイゾーでもご覧になれます!】

 制服のスカートからのぞく太もも、伸びをしたときに無防備にさらされるヘソ......。女子高生が垣間見せるフェティッシュな肖像を切り取った写真集『SCHOOLGIRL COMPLEX』(イースト・プレス)が、映像作品となった。「高校はほぼ男子校状態で、女子高生なんて幻想の世界だった」と語るアンタッチャブルの柴田英嗣に、同作を見てもらうと......。

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"白マンバ"なる新種。

【バズーキスタン】──"メンエグ"で活躍する白塗りアングラ女子の正体

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(写真/江森康之)

 ゼロ年代後半以降、age嬢の台頭にエビちゃんの退場、益若つばさのブレイク、そしてきゃりーぱみゅぱみゅの登場等々、若い女性のファッションは良く言えば百花繚乱、悪く言えば混乱に満ちている。そこにまたひとり現れたのが、自称「白マンバ」のバズーキスタンだ。

 写真を見てわかる通り、顔は白塗り。そう彼女は、ヤマンバの逆をやっている。しかも主戦場としているのは、ギャル男系ファッション誌「men's egg」。ギャル男を取り巻くギャルの中に、なぜか彼女がいる。その心は何なのか?

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特異なバックグラウンドから産まれた音楽の行方

【ガールズ】──"元カルト教団信者"というレッテルはわかりやすいでしょ?

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(写真/磯部昭子 A/M)

 サンフランシスコ出身の2人組、ガールズが、セカンド・アルバム『ファーザー、サン、ホーリー・ゴースト』をリリースした。ビーチ・ボーイズ譲りのポップさと近年の米インディー界を席巻しているローファイな質感のマッチングで人気を獲得していった彼らだが、最初に注目を集めたのは彼らの音楽そのものよりも、ソングライティングを手掛けるヴォーカル、クリストファー・オウエンスの特異なバックグラウンドだった。

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次世代戦隊ヒロイン、その正体とは?

【市道真央】──ゴーカイイエローは、"干物女"!?

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(写真/江森康之)

 柔らかな冬の光の中たたずむ少女はその実、敵はおろか味方にまで「バッカじゃないの?」と吐き捨てる、スーパー戦隊シリーズ史上もっとも口の悪いヒロインとして『海賊戦隊ゴーカイジャー』で女優デビューを飾った市道真央ちゃん。

「ゴーカイイエローに変身するルカ・ミルフィは、私と真逆の性格だったので、最初は『こんな乱暴なセリフですみませんっ』って恐縮したんですが、そのうち『これでいいんだ』って吹っ切れました(笑)。私の憧れの女性は気が強くてサバサバした、アニメキャラでいうと『もののけ姫』のサンなので、ルカも私の理想像なんです」

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大学教授と専門AVメーカー社長と元AV嬢が考える

三浦俊彦×スカトロAVメーカー社長×峰なゆか──"ウンコもの"はAVのタブーなのか?

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──ウンコという罪深き存在を追いかけてはや30年。たける気持ちを抑えきれないひとりの女子大教授が勃ち上がった、いや立ち上がった!!ウンコとはなんなのか?スカトロ行為とはなんなのか?スカトロAVメーカー社長、元トップAV女優を向こうに回し、語り倒した120分!! ああウンコよ、汝は何故ウンコなのか!?

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ウンコグッズを持って、全員でパチリ。ぶ
っちゃけ、峰さんはちょっとヒキ気味......!?

 美学・論理学の教授として女子大で教鞭を執る傍ら、長年、その明晰な頭脳と過剰なリビドーをもってスカトロなどのフェチ研究にもいそしんできた三浦俊彦氏。本誌にも、主にそのスカトロ&フェチ方面で何度もご登場いただいている同氏が愛してやまず、常々「いつか社長との対談企画を!」と切望していたのが、知る人ぞ知る盗撮・フェチ系AVメーカーの雄、株式会社ジェイドだ。今回、その代表取締役・臼井氏との対面がついに実現! 元トップAV女優でありつつもサブカル好きのフツーの女子でもある峰なゆか氏を交えた鼎談で、三浦氏の"スカトロ愛"が炸裂する!!

三浦俊彦(以下、) 僕は学生の頃から、かれこれ30年近くスカトロAVや盗撮ビデオを追い続けて、それが高じて2007年には『のぞき学原論』(三五館)という本にまとめたりもしたんですが、そういう僕から見てもジェイドの作品は、質の高さ、バラエティの豊富さ共に抜群なんですね。最も好きなAVメーカーの社長に積年の疑問や要望を直接ぶつけられるということで、今回の鼎談を心待ちにしていました。

臼井(以下、) ありがとうございます(笑)。ウチは96年に盗撮モノの販売からスタートして、その後制作も手がけるようになって13年ほどたちますけど、いまだに製品付属のアンケートハガキ以外、ユーザーの生の声を聞く機会はあまりないですし、ましてや三浦先生はトイレ盗撮モノの日本一のマニアと伺っていますので、どんなお話を聞けるか楽しみです。

峰なゆか(以下、) 私は『アナル奴隷浣腸噴射!』(ダスッ!)とかの浣腸モノを除いて、いわゆるスカトロ作品に出演した経験はないんですけど、スカトロAVを観ながらご飯を食べるのも平気ですし、映像で観るぶんには抵抗感はわりと少ないほうだと思います。というのも、昔AVの現場で、塗糞されてる女の子を周りで見てる役をやったことがあるんですよね。まあ私が塗られるわけでもないし、ニオイもガマンできる程度だし──と女優さんが脱糞するところまでは余裕こいてたんですけど、塗糞の段階で一度形を崩されたウンコのニオイってのは凶器ですね。それが体温でまた温まって、室内に充満してすさまじいものがありまして、その経験を踏まえると、ニオイの伝わってこない映像でのスカトロなんてまったくぬるくって、ご飯を食べながらでも観られるもんだと開き直れました。

 でも、やっぱり世間一般では、ウンコに対する嫌悪感は強いですよね。そこで気になることがあるんですけど、三浦先生は現役の女子大教授なのに、『のぞき学原論』を出版したり、スカトロジストを公言してこういう座談会に出席したりして、大丈夫なんですか?

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【『ウルトラマン』を再考する】──『ウルトラマン』をよりディープに楽しめる3つの視点

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──日本を代表する特撮シリーズ『ウルトラマン』が45周年を迎えた。大人になった今、『ウルトラマン』を見るときに注目すべきポイントを紹介する!

テレビから生まれた超現実

『ウルトラマン』を再考する【1】──総天然色ウルトラQ

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『ウルトラQ』に登場する怪獣や宇宙人の中でも、特に印象的な"誘拐怪人"ケムール人。
パトカーよりも速く走り、人間をさらっていく姿は、当時の視聴者にトラウマを植えつけた。(c)円谷プロ

■日常が変容するSF(少し不思議)な世界
 日本が誇る特撮ドラマの元祖にして、今なお新作が作られている国民的作品『ウルトラ』シリーズ。「特撮」「ヒーロー」といったキーワードから、子ども向けというイメージのある本シリーズだが、今年はシリーズ開始45周年のメモリアルイヤーということもあり、再評価の機運が高まっている。

 そのムーブメントの中でひときわ大きな話題を呼んでいるのが、初の国産特撮テレビ映画シリーズ『ウルトラQ』だ。白黒映像だった本作が、ハリウッドの最新技術を使ったフルカラー作品『総天然色ウルトラQ』として現代に蘇った。

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【彫ってみたい!? 現代彫刻】──新世代の発想を生かした彫りモノの進化形

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──伝統にとらわれない、自由な想像力と新たな素材で挑む彫刻づくり。

まんじゅうがヤマネに変身

彫ってみたい!?現代彫刻【1】──現代根付

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表はアニメキャラのような少女、裏は麒麟の「蒼天に翔ける」。
4センチ角の小さな作品ながら、髪の毛や鱗も細かく作り込まれている。

■実用小物としての根付の可能性

 ポケットのない和服を着ていた江戸時代、巾着を帯に吊るす留め具として使用された根付。そんなただの道具に、当時の人々の遊び心で次第に細かな彫刻が施されるようになり、明治以降は欧米で美術品として高く評価されるまでになった。近年国内でも根付の再評価が高まる中、現代根付の彫刻家として異彩を放っているのが永島信也氏だ。

 永島氏の作品は自由な感覚に満ち溢れている。「マンガやアニメの中で育った世代なので、意識的にそういう表現を出そうとしていますね」(永島氏)。精巧に彫られた半妖の少女の表情は、まるでアニメキャラ。しかしながら、髪の毛や羽の細かな表現からは生々しいリアリティも感じさせる。ほかにもお菓子と動物を組み合わせた「sweets」シリーズなど、永島氏独特の世界観で古根付にはなかった新しい表現を続けている。

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連載
映画でわかるアメリカがわかる
町山智浩の
映画でわかるアメリカがわかる
『映画を通してズイズイっと見えてくる、超大国の真の姿。』

おなじみのアフロ君がくさす、毎月の気になるニュース。
花くまゆうさくの
カストリ漫報
『おなじみのアフロ君がくさす、毎月の気になるニュース。』

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佐々木俊尚の
ITインサイドレポート
『激変するITビジネスとカルチャーの深層を鋭く抉る!』


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