会長になって地元で下働き! 東大・歴史学者のPTA体験

岡氏の共著『大航海時代の日本人奴隷 増補新版』(中公選書)は、驚きの史実を世に知らしめた。

――夫ルシオ・デ・ソウザ氏との共著『大航海時代の日本人奴隷 増補新版』(中公選書)で知られる東京大学の岡美穂子准教授。多忙を極める気鋭の歴史学者であるが、コロナ禍以前、なんと娘が通う小学校でPTA会長を務めたという。そこで見た保護者・学校・地域をめぐる現実とは――。自ら体験記を綴る!

コロナで社会が大きく変わったというのは、誰の目にも明らかなのだが、それまで意味不明の不文律と慣習に支配されていた「学校」も、大きく変わった場所のひとつだろう。コロナの前は、「個人情報保護」を言い訳(その根拠は不明)に、学校関係ではインターネットを使ったツールはほとんど存在せず、アンケートは手書き回答、マニュアル集計、連絡網は電話、学校を休むには近所の子に連絡帳を持って行ってもらう、という極めてアナログ色の強かった我が“コネリマ村”(仮称)の小学校生活にも、ついに「デジタル」が導入された。

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