プロパガンダ映画を量産する理由はここから? 偉大なる指導者たちの異常すぎる映画愛

『マンガ金正日入門 北朝鮮将軍様の真実』(飛鳥新社)

 こちらの記事では世界各国のプロパガンダ映画をみてきたが、どうやら国の指導者が映画好きだと、プロパガンダのみならず、映画そのものが多く製作されているようだ。そんな、映画好きの指導者たちが巻き起こしてしまった事件とは!?

 独裁者や、共産主義国の指導者には映画マニアが多く、たとえばヒトラーやスターリンといった大物の名前が挙がる。だが、中にはマニアぶりが高じて悲劇を招いた者や、権力をフル活用した者もいたという。

「有名なのは北朝鮮の金正日ですね。彼は世界中の映画に触れながら育ったため、権力を掌握すると同時に大胆な映画改革を行いました。結果、国産映画のレベルは飛躍的に上昇しました。ただ、自ら『映画芸術論』という本まで著してしまったことは失敗ですね。最高指導者による指南書ということで、国内の映画製作者はこれに従うしかありません。結局、同じ内容の焼き直しばかりになり、金正日は失望。そこで、次はどうするか……韓国の映画監督を拉致するんです(笑)」(門間准教授)

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