「夜はボランチ!?」犯罪、停電、そして売買春......"夜"の南アフリカの歩き方

──南アフリカの治安は必ずしも良いとは言えない。これまで、アフリカ選手権とコンフェデレーションズカップの2度、南アフリカに訪れたカメラマンが不安定な夜の街を思い返す──。

 取材で南アフリカに行くと「治安は大丈夫ですか?」と、よく聞かれる。最初に南アへ行ったのは1996年のアフリカ選手権の時だったが、ツアーを手配してくれた人間に、まずこう言われた。「ホテルとスタジアム、ホテルとレストラン、これをタクシーで往復するだけでほかは何もするな」と。

スタジアムの周辺は、昼と夜で、まったく別の顔を見せる。

 それから10年以上がたち、昨年のプレ大会コンフェデレーションズカップの取材に行ったのが2回目だ。治安は悪化していると聞かされたので、筆者は安全だというサントン地区に泊まった。サントンからヨハネスブルグのダウンタウンまでは車で30分くらいだが、治安に関しては別世界だ。サントンには、ヒルトンやホリデーインなどなじみの高層ホテルやきれいなショッピングセンター、レストランがある。ネルソン・マンデラ・スクエアには、常時セキュリティがいて、ヨハネスブルグに漂う危険な感じはない。天気のいい昼間は家族連れでにぎわっている。ここはまるで、危険なジャングルの中のオアシスのようだ。


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