ジャーナリスト猪野健治氏に聞く山口組拡張の手段「収入源だからこそ、カタギを敵に回さない」

――神戸のいち組織にすぎなかった山口組は、いかにして東京をはじめとする各地への進出を成し遂げたのか?ヤクザ研究の第一人者であるフリージャーナリストの猪野健治氏に、山口組の具体的な組織拡張手段を聞いた。

猪野健治氏の著書『山口組概論』。

──山口組の組織の大枠は、「中興の祖」と呼ばれる田岡一雄三代目によって築かれたとされています。以降、現在の司忍六代目まで、その運営方針は首尾一貫しているのでしょうか?

猪野健治(以下、) 基本はそうですね。歴代組長が田岡三代目の方針を見習ったからこそ、いわゆる広域暴力団が軒並み解散に追い込まれたのに、唯一山口組だけが解散せず、今に至ることができたんです。

──山口組は、抗争における組織力にも定評があります。どんな方法を用いて拡張していったのでしょう?

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2024.4.27 UP DATE

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