疾走と隆盛を繰り返した50年──ついに最高潮を迎えたPBのこだわり

(写真/早船ケン)

──2008年日経優秀製品・サービス賞の最優秀賞にもなったセブンプレミアムはじめ、優秀な(と、言われている!?)PBたち。現在の発展に至るまでの歴史と疾走、隆盛を振り返りながら、まずは人気のPBの特徴と共に検証していきたい。

 現在の小売店の店頭には、一般にナショナルブランド(以下、NB)とプライベートブランド(以下、PB)の2種類の商品が並べられている。NBとは、洗剤でいえばライオンの「トップ」や花王の「アタック」、シャンプーでいえば資生堂の「ツバキ」や「マシェリ」など、メーカーが全責任を負って開発した、どこでも買える"メーカーのブランド"商品のことだ。対してPBは、小売業者が「こういう商品をつくってくれ」とメーカーに打診し、その小売店のためだけに開発される"店オリジナル"商品のこと。その代表格ともいえるのが、イオンの「トップバリュ」やセブン&アイの「セブンプレミアム」などで、それぞれのブランド名を冠に、さまざまな商品が展開されている。

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