三井住友 、東海地区へ殴り込み......"メガバンク"生き残りの道標

三井住友

三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行と並ぶ日本のメガバンク。09年の預金伸び率、貸出金伸び率、住宅ローン実行額、投資信託販売額では、ほか2行に対し差を付けて業績を挙げている。
08年に名古屋市にできた「SMBCパーク 栄」。イベントスペースなども併設し、マネーセミナーなども行っている。

 リ ーマンショックの混乱から、いまだ抜け出せずにいる代表格といえば金融業界だろう。中小・零細企業を支援するために、亀井静香金融担当大臣がぶち上げた中小企業金融円滑化法が昨年末に施行され、国際的な自己資本規制強化(コアTier1)の実質的な導入まで秒読み段階に入った今、内外からプレッシャーを受ける金融機関は針のムシロ状態といえる。

 そんな中、メガバンクの一角である三菱東京UFJ銀行やみずほ銀行が収益性や成長性で後れを取るのをよそ目に、独自の路線で改革を断行しているのが三井住友銀行だ。専門誌「金融ビジネス」(No・261、東洋経済新報社)によると、業務粗利益に占める経費率はUFJが約56%、みずほが約70%に対し、三井住友は約48%と効率性の高さを実証。自己資本比率も15%を超え、同誌が打ち出した日本の銀行健全性ランキングでも、12位のUFJ、27位のみずほを置き去りにし、3位に躍り出るなど、メガバンクの中では圧倒的に元気なのだ。

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