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宇野常寛の批評のブルーオーシャン 第5回

「PLANETS vol.7」ついに発売!

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「PLANETS」第7号の表紙。

 この号のサイゾーが発売される3日前に、「PLANETS」最新第7号が夏コミで先行販売されているはずだ。表紙はSKE48の松井玲奈。『マジすか学園』(テレビ東京)のゲキカラ役が最近では印象的だったが、今回は夏の雑誌ということでクールな視線を意識した。さらにAKB48、というか『マジすか』からは「チーム・ホルモン同窓会」と称した撮り下ろしグラビア&座談会を収録。これまでの同番組の露出とは一味違ったテイストが楽しめるページに仕上がっている。

 メイン特集は「ゲーム批評の三角形(トライフォース)」。物語(コンテンツ)とシステム(アーキテクチャ)の綱引きを主題としてきた過去のゲーム論壇は、90年代末のゲームバブルの終焉と携帯機&ライトユーザー向けソフトへのヘゲモニー移行によって大きく衰退した。しかし、こうしたゼロ年代のビデオゲーム界の変化は、実は「コミュニケーション」という第三項の台頭による極めてクリティカルな変化だったのではないか。つまりポケモン、モンハン、そしてSNSを席巻する広義のソーシャルゲームに至る流れこそが「ゲーム」の本質をえぐり出しているのではないか。そんな問題意識が貫かれている。こうした我々の問いかけに、堀井雄二、松野泰己、竜騎士07、ZUNといった新旧のトップクリエイターたちが正面から解答し、そして内外の論客が論考を寄せている。まさにゲーム批評を再生する決定版であると自負できる内容だ。

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