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第1特集
既得権ビジネスの金銭事情と知られざる闇【1】

海の家の営業権は1000万円、ソープランドの営業権は1億円! 既得権保護下の「安泰ビジネス」

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──「個人または国家が"すでに"獲得している権利」として守られ続け、法改正で新規参入ができなくなろうとも、特定の人たちだけに許されてきた"既得権"。そして既得権化した営業権は、裏で"商品化"されており……ここでは、そんな「既得権ビジネス」の"裏口"参入ルートを教えちゃいます!

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ソープランドの営業権が売買される専門サイト。1軒3億円以上のものも見られるが……「景気の悪化で価格は頭打ち。過当競争のソープ業界で儲けるのも楽じゃない」(某弁護士)とか。

 13年勤めた企画会社を退職した長谷川公男さん(仮名・32歳)は昨年夏、以前から興味を持っていた江ノ島での「海の家」の営業を決意。海岸を管理する土木事務所へ足を運び、営業手続きについて尋ねた。ところが、「ビーチでの営業は原則的に禁止されている」という答えが返ってきた。夏に数百軒の「海の家」が江ノ島の海岸に立ち並ぶことは誰もが知っている。「禁止」とは一体どういうことなのだろうか?

 実は、国有地である海岸は、「海岸法」により私的利用が大幅に制限されている。直接の管理は国から事務委託を受けている都道府県で、江ノ島の場合は神奈川県土木部の出先機関である「藤沢土木事務所」。ここで「海岸占用許可」を取らなければ、ビーチではどんなイベントも行えない。既存の海の家は、すべてこの許可をもらっているはずだ。同事務所に事情を聞いた。

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