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第1特集
市議クラスなら楽々当選する組織力

中川秀直を追い込んだ闇 政治と暴力団の需要と供給

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MEMO政治と暴力団
暴力団と政治家のつながりは意外に深い。有名なところでは、自民党副幹事長などを歴任した浜田幸一。インタビューなどで「千葉でヤクザをしていた」と公言している。

「政治家と裏社会のつながりといえば『皇民党事件』が有名だけど、今は暴力団対策法など取り締まりの厳しさもあって直接の脅しは少ない。でも、巧妙に追い落としを図ってくるから、無視はできないんだ」

 政治と裏社会の関係について、衆院選を戦い終えたばかりのベテラン秘書はこう語る。

 皇民党事件とは、1987年の自民党総裁選に絡み、竹下登氏が右翼団体から執拗な街宣活動を受け、それをやめさせるために金丸信ら自民党重鎮が、団体を傘下に収める暴力団会長やその関係者に仲介を依頼したというもの。政治不信は一気に加速、93年の自民党野党転落のきっかけにもなった。

「この件もあって、今はちょっとした接点があるだけでも各所から問題視される。ただ敵に回すことだけはしないので、議員先生らは支援者の床屋を借り切って隣の席で散髪をしながら話すとか、気を使いながら"挨拶"はしますよ。まあ暴力団といえども有権者だから、一票でも欲しい我々は必死だよ(苦笑)。選挙区内に何百という組織票を持っている場合もあるから、市議選レベルなら、ひとつの組の全面支援で楽々当選するしね。有力後援者のように扱いつつも、問題にならない程度に付き合うのがコツですよ」(前出・ベテラン秘書)

 闇社会の扱いを一歩間違えば、政治生命を絶たれる場合があることを、政治家たちは身に染みてわかっている。わかりやすい例を挙げよう。

 2000年、時の官房長官・中川秀直氏の女性スキャンダルが週刊誌などで報じられた。同棲生活を女性が赤裸々に話し、中川氏が裸で寝ている写真も公表。会話の録音テープまで登場した。当時取材した記者が言う。

「ネタ元は、暴力団関係者なんだよ。以前から彼らは女の問題を指摘していたが、中川サイドは無視し続けた。中川氏が官房長官になり、メジャーになったのを見計らって、今度はマスコミにリークしたんだ。あらかじめ会話をテープで録音させておくなど、マスコミが飛びつくような材料を用意してね(苦笑)。政界を揺るがす大醜聞になったんだけど、ある週刊誌デスクは、早刷りを持って嬉々としてその暴力団の関係団体に礼を言って回っていたよ」

 結果、官房長官を辞任に追い込まれた中川氏は、総理の目がなくなってしまった。また、今回の選挙で落選した、30代の元自民党議員は、やりきれないといった表情でこんな話を披露する。

「僕を物心両面で支援してくれていた医者が2年前、建設会社XのAという社員を秘書として雇ってほしいと言ってきたんです。X社はある暴力団会長の自宅の建設を請け負うなど、暴力団と深い関係があったんだけど、断れずに選挙区の秘書として雇った。でもAは、議員秘書の肩書を使ってバーを開店させるなど、やりたい放題。素行の悪さもあってクビにすると、突然、医者は僕のことを一切応援しないと言い始めましたが、X社の社長がメンツを潰されたからというのがその理由。その後、公設秘書たちまで平気で遅刻してきたり、パーティ券の売り上げをピンハネをしたり問題を起こすようになったのですが、後から聞けば、X社社長や関係のある暴力団の圧力だったとか。また、Aと結託してマスコミに僕の悪口を流し、ずいぶん社会部の記者が取材に来ましたよ。確証がないものばかりだから、さすがに記事にはならなかったけどね(苦笑)。僕にとって今回の選挙の敵は、民主党じゃなくて、そいつらだったと思っています」

 政治家にとって、毒にも薬にもなる裏社会の人脈。彼らとの適度な距離感を保てた政治家だけがキャリアを積むことができるのだろう。 
(松井 勉)


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