サバイバル女道
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辛酸なめ子のサバイバル女道 第14回

美人CAが見た雲の上の格差社会

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丹田に力を入れて、足から頭頂部まで
一本の線で吊られたことを意識して
まっすぐ立つのがCAの姿勢です。
CA立ち&CAメイクで美月さんとツー
ショット。

 子ども時代、親に隠れてこっそり観ていた『スチュワーデス物語』(TBS系列)に洗脳され、CAに憧れを抱いていました。先日新聞の取材で日本航空に行った時は、無理にお願いして現役CAさんのおだんごヘア【註1】を触らせてもらい、カチカチのハードな触感に高揚。そしてファーストクラス用の訓練を一瞬のぞいた時に、あまりの上玉揃いに、腰が砕けそうな衝撃を受けました。スキがまったくないパーフェクトな美貌、そして脚線美......究極の女子力に圧倒されました。

 そんな雲の上のファーストクラスで実際にお仕事されていた元CAで起業家の美月あきこさん【註2】に、今回はCA直伝の処世術や美容法などを伺って参りたいと思います。ラジオの仕事でも一度お会いしましたが、美月さんは女優級のアンチエイジング美女(バブルの時代を突き抜けたそうですが、とてもその年代に見えません)。久しぶりの再会に心をときめかせオフィスに伺うと、ブリリアントな笑顔で出迎えてくださいました。飛行機の入り口でこんな笑顔で出迎えられたら、どんな乱気流も至福感で乗り切れそうです。「第一印象は大切です。それに、ドアのところで何万人もの方をお迎えしていたら、インスピレーションでどんな方かわかるようになりました」と、美月さん。人相学の勉強をしてさらに知識が深まったそうです。「死相【註3】が見えたお客さんがフライト中に亡くなったこともあります。色相や浮気性【註4】も顔に出ますよ」

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辛酸なめ子のサバイバル女道 第13回

白亜の邸宅で"サロネーゼ"の夢に近づく

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 ゴージャスな自宅で趣味のサロンを開くマダム、"サロネーゼ"に羨望の念を抱いておりました。高収入な夫がいて、生活の心配の必要はなく、自分はエッグアートとかパーチメントクラフトとかマドレーヌ作りとか趣味の世界に没頭......そんな人生がよかったです。ほぼ手遅れだとは思いつつ、今回は元祖サロネーゼのカリスマ、マダム市川【註1】のご自宅に伺い、サロン経営やハウスキーピングについてお話を伺います。

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一階にはなんと犬(トイプードル)用のラグジュア
リーな部屋が......人間ですが全然住めます。

 マダムのお宅は、田園調布【註2】というブランド感あふれるロケーション。瀟洒な洋館のドアを開けたら、エレガントなドレス姿のマダム市川が出迎えてくださいました。自宅でも気を抜かないマダムの気高さに畏怖を感じつつ、邸宅【註3】に足を踏み入れました。すると白くてロココ調の、夢のような空間が......。今まで訪れた中でも、デヴィ夫人や美輪様のお宅のインテリアに匹敵するリュクス感です。やはりサロンは、所在地や空間に非日常感がなければ生徒も集まりません。しかしこんなに素晴らしい空間で過ごすと自分の庶民的な家に帰りたくなくなってしまいそうですが、この部屋では、不特定多数の生徒さんが出入りする割には特に残留思念や生き霊など重いものは感じないです。それは部屋の随所に飾られている天使の置き物が場を浄化し、結界を張っているからかもしれません(マダムは、自然と天使グッズが集まってきたとおっしゃいましたが......)。

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辛酸なめ子のサバイバル女道 第12回

結婚予備校で婚活の盲点を予習

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数々の成婚を見届けてきた
佐竹校長(左)とMさん(中央)と。

「結婚はおもしろいから一度経験してみたら?」とバツイチの高校の友だちにすすめられ、今まであまり願望がなかったのですが、結婚という風習に興味がわいてきました。そこで、少しでもリアリティを感じるために、話題の結婚予備校「インフィニスクール」の門戸を叩きました。婚活力UPに必要なテクを学べるスクールと、お相手紹介機能(登録男性数2万5000人!)を併せ持った強力な機関【註1】です。

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辛酸なめ子のサバイバル女道 第11回

究極の幸せ思考で神になる

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厄年などないというにしきさん。本厄の不安が和らぎます。

 宇宙とつながって、望むものを引き寄せる「引き寄せの法則」。書店には"引き寄せ本コーナー"があるくらい景気の良いジャンルです。これを習得すれば、谷亮子のように欲しいものをすべて手に入れられるかもしれないという期待を抱き、『引き寄せの法則』(ソフトバンク クリエイティブ)の編集者にして 「宇宙の法則」のエバンジェリスト(伝道師)のにしきさん【註1】に、宇宙の叡智を伺いました。

 喫茶店に現れたにしきさんは物腰柔らかい紳士で、ウェーブヘアが宇宙の電波をキャッチしそうなスピリチュアルなオーラをまとっています。もともとはソフトバンクでパソコン雑誌の編集長をしておられたところ、運命的に『引き寄せの法則』の翻訳の権利が舞い込み、出版時期がちょうど『ザ・シークレット』(角川書店)と同タイミングで、引き寄せ本ブームが起こりました。

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辛酸なめ子のサバイバル女道 第10回

"恋して""踊れる"パリジェンヌに憧れて

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ルクスロー先生と比べると、姿勢の悪さが如実にわかります。

 フランスへの憧れをくすぶらせ続けて20余年、過去にはたびたびフランス語学校に通ったり、フランス男性とお茶を飲んだりしていましたが、記憶力と語学力と女子力に限界を感じて挫折。時間的にフランスに行くことも諦め、今では街で見かけたフランス人を凝視することで、フランス欲を紛らわせています。そんなある日、麻布十番をぶらぶらしていたら、気になるフライヤーを発見。「ときめいて、しなやかに、輝き続けるパリジェンヌ」というコピーで、フランス語とエクササイズとフランス文化を三本立てで学べる貪欲なプログラムの宣伝です。受講すればフランス女性に近付けるかもしれないと思い、講師のルクスロー雅子先生【註1】にコンタクトを取り、申し込んでみました。


 お会いしたルクスロー先生は、おしゃれで美しく、スリムで均衡の取れたスタイルの持ち主。「年齢なんて聞いてくるのは失礼な日本男性くらい」とおっしゃるので御年は推測することしかできませんが、かなりのアンチエイジング度です。教室は、麻布十番のビルの貸しスタジオ。一見殺風景な空間も、先生が深紅のバラやパリの地図、フランスの写真集を飾りつけることで小粋な空間に。全員にエビアンを支給するなど、隅々までフランス精神が行き届いています。講座を受けながらフランス水を飲むことで、血中フランス濃度が上がりそうです。

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辛酸なめ子のサバイバル女道 第9回

上流階級の料理教室にお呼ばれ

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何かできることがないかウロウロしていたら邪魔になってしまっ
たので、テーブルセッティングを手伝うことに。

 普段忙しさにかまけて自炊をしていないのですが、女として料理くらいしなければとお正月に重い腰を上げてお雑煮をつくりました。普段やりなれていないことを急にやったせいか具合が悪くなり、頭痛&吐き気で元旦から寝込む羽目に......。料理への拒絶反応をなんとかしなければと思っていた折、セレブマダムの集う料理教室があることを知りました。料理研究家・頴川邦子さん【註1】がおもてなし料理を教えてくださる、プライベートなお教室です。ひとり暮らしで自分のためだけに料理をつくるのは気が引けますが、おもてなし料理ならホームパーティなどで振る舞えます。アッパークラスの威圧感漂うメニューで、友人・知人に一目置かれたい......。さらに、このお教室に通っている著名人、浜田マキ子さん【註2】に、おもてなしの心得について教えていただけることになりました。

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辛酸なめ子のサバイバル女道 第8回

日舞の所作で一目置かれる女になる

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アロマの香りが漂う優雅なリビングで、個人指導を受けました。

 30代独身女性として、積極的に和文化をたしなんでいかなければという焦燥感に駆られています。確か、酒井順子さんの『負け犬の遠吠え』(講談社)にもそんなようなことが書いてあったし、大人の貫禄を出すためには和服や和の習い事がマストです。そんな時、脳裏に浮かんだのが、イラストレーターでいつも素敵な和服をお召しになっている平松昭子さん【註1】。以前平松さんの展覧会に伺ったら、会場で日本舞踊を舞われていて、周囲が水を打ったように静まり返り、人々が称賛の眼差しで見つめていた情景が心に焼き付いています。聞けば、平松さんは日本舞踊で名取りの資格【註2】をお持ちだとか。そういえば、紀宮様やデヴィ夫人など、真のセレブは皆、日本舞踊をされているイメージが。そこで、二番煎じになってもいいから、ぜひ優雅で艶麗な日本舞踊を伝授していただければと思い、平松家の門戸を叩きました。

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辛酸なめ子のサバイバル女道 第7回

女の支配欲を開花させる、初騎乗体験

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うなだれている馬。他の人を乗せていたときは前を向いて軽快
に歩いていたのに......

 免許もなく、自転車にも乗れず、キックスケーターも紛失、乗れる乗り物は何ひとつないという、大人としてまずい状況のまま生きてきました。いっそ馬に乗れるようになればいいのかもしれません。セレブなイメージ【註1】で一気にリベンジを果たせます。

 そこで、芸能人も通っているらしい千葉県のエバーグリーンホースガーデン【註2】で、初乗馬体験をさせていただくことになりました。しかし懸念されるのは私に落馬死した前世【註3】があるということ。数年前に知人に乗馬の誘いを受けた時も、また落馬するような予感がして直前にキャンセルしてしまいました。今回は前世のトラウマを乗り越えるためにも乗馬を決行したいです。

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辛酸なめ子のサバイバル女道 第6回

魔法"カバラー"で人生は思い通り

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カバラー研究40年の貫禄を醸
し出す大沼先生。神に近い存
在です。

 才能、お金、名誉、若さ......欲しいものを次々手に入れているクイーン・オブ・ポップ、マドンナ。でも、夫婦生活は虚しくて、ガイ・リッチーと離婚し、やはり仕事運と恋愛運は反比例するのかと思っていたら、28歳年下のイケメンモデルと付き合いだして愛もGET。もうマドンナ先輩についていくしかないと思い、今回は彼女が熱心に信仰しているユダヤの秘法「カバラー」の奥義を学ばせていただきます。

 訪れたのは、カバラーやタロットなど西洋の秘教哲学が学べるイシス学院【註1】。カバラーを研究して40年の大沼忠弘先生【註2】にお話を伺います。「カバラーについて何か知っていますか?」と聞かれたので「数秘術など2〜3冊本を読んだくらいです」と申告すると、先生は叡智をたたえた笑みを浮かべ「カバラーを100としたら、数秘術なんて2くらいのものです。それをカバラーと言われてしまうと98の本質が見えなくなってしまう。カバラーはユダヤ人の間で数千年続いた秘密の教え、占いでも宗教でもありません」

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辛酸なめ子のサバイバル女道 第5回

筆ペン名言で金と縁を引き寄せる

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しもやん先生は、40代半ばには見えない永遠の青年感を
漂わせ、言霊パワーみなぎる筆文字のプリントTシャツを着用

 筆文字の需要は高いです。筆文字で格言を書く、相田みつをの人気は死後20年近くたっても依然として衰えず、彼のフォロワーである路上詩人の姿も駅前やイベント会場などでたまに見かけます。見ていると、適当にサラサラっといい言葉を描いて500円位もらっていて、いい商売です。居酒屋の看板やメニュー、大河ドラマの題字など、世の中には筆文字があふれていて日本人の心といっても良いでしょう。筆文字のスキルを身につければ副業的に安心だと思い、調べたら、「筆文字講座」(受講料は1万円)というものを見つけ、申し込んでみました。

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ITインサイドレポート
佐々木俊尚の
ITインサイドレポート
『激変するITビジネスとカルチャーの深層を鋭く抉る!』

おなじみのアフロ君がくさす、毎月の気になるニュース。
花くまゆうさくの
カストリ漫報
『おなじみのアフロ君がくさす、毎月の気になるニュース。』

映画でわかるアメリカがわかる
町山智浩の
映画でわかるアメリカがわかる
『映画を通してズイズイっと見えてくる、超大国の真の姿。』


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