第1特集
精神障害者を描いたマンガ群
描く者、読む者を癒やすタブーなきメンヘルマンガの世界
―― うつ病やアルコール依存症の体験を赤裸々に描いた『失踪日記』(イースト・プレス)。2005年に出版された往年の人気マンガ家・吾妻ひでおによるこの作品は、文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、手塚治虫文化賞...
2015.01.27
―― うつ病やアルコール依存症の体験を赤裸々に描いた『失踪日記』(イースト・プレス)。2005年に出版された往年の人気マンガ家・吾妻ひでおによるこの作品は、文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、手塚治虫文化賞...
―― 精神病の治療には薬が欠かせないが、その一方で、これらの薬物はさまざまな副作用を身体にもたらすことが明らかになっている。
―― 症状は落ち着いているのにもかかわらず、退院することができず、一生を精神病院の中で終える──。精神病患者のそのような不幸な状況を生み出し続けてきた背景には、この国独自の精神保健政策の歴史があった。
―― 前章までで論じた、雅子妃の「ご病状」に関するメディア分析。本章ではそれを踏まえ、現役精神科医に雅子妃の症状を分析してもらった。雅子妃の担当医である大野裕医師による治療の妥当性も含め、雅子妃ご回復の可能...
―― メディアが雅子妃をどう報じ、雅子妃にどんな影響を及ぼしてきたかについては前ページまでで論じた通りだ。雅子妃を今日のような苦境に追い込んだ責任と批判を、メディアは回避し得ないだろう。
―― 昨今、「日本の精神医療のあり方が、自殺者数の高止まりに繋がっているのでは?」と危惧する声が、自殺防止に取り組む関係者の間で囁かれている。十分な診察がされないまま必要量以上の薬が処方され、患者が大量服薬...