サイゾーpremium  > 特集2  > 【精神科医】が雅子妃の病状と皇室の未来を診る

──メディアが雅子妃をどう報じ、雅子妃にどんな影響を及ぼしてきたかについては前ページまでで論じた通りだ。雅子妃を今日のような苦境に追い込んだ責任と批判を、メディアは回避し得ないだろう。

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『雅子さまと「新型うつ」 』(朝日新書)

 一方で国民は、雅子妃の病状を知るために、メディアの発する情報に頼るしかないのもまた事実だ。そこで本章では、“御簾”の向こうからメディアを通して漏れ伝わる雅子妃の動静を精神医学の専門家に分析してもらうことで、一般の目にはなかなか見えてこない、雅子妃の病状や治療などに関する客観的事実をあぶり出してみよう。

 特集【1】でも解説した通り、雅子妃の精神的不調は、2001年に愛子内親王を出産する以前からそのきざしが現れていたといわれ、特に99年の懐妊騒動とその直後の稽留流産の及ぼした影響は大きかったとされる。成婚当初から世継ぎの出産という要求を突きつけられていた雅子妃の精神状態が、側近しか知らない懐妊情報の漏洩による周囲やメディアへの不信の増大と、流産の衝撃とをきっかけに崩れ始めたとしても不思議はない。昭和大学医学部精神医学教室教授の岩波明医師は、次のように分析する。

「精神的不調の主要因は男児出産の重圧でしょうが、自身が皇室で果たそうと考えていた、いわゆる“皇室外交”の担い手という役割と、男児の出産最優先という周囲から求められている役割とがかけ離れていたことも、大きな精神的負担になったと考えられます」

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