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第1特集
日本とアメリカの大麻ビジネス【2】

大麻の合法ビジネスは白人が牛耳る!――「大麻と人種」に迫るドキュメンタリー

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――過去のアメリカの大麻規制は、黒人やメキシコ系を標的にしていた――。Netflixの『グラス・イズ・グリーナー』は、大麻から人種問題を追及する。

 2019年に公開されたNetflixのドキュメンタリー『グラス・イズ・グリーナー:大麻が見たアメリカ』。ジャズ、レゲエ、ヒップホップといった黒人音楽と大麻は非常に密接な関係があり、数々の音楽家が大麻を愛し、大麻について歌ってきた。ヒッピー時代には白人も大麻を嗜むようになり、結果的にアメリカの多くの州で大麻は合法化された。……という大麻と音楽のありきたりでヌルい文化論に終止するのではなく、本作は大麻(規制)と人種問題をめぐる歴史に鋭く切り込む。

 大麻は20世紀に入ってメキシコからの移民によってアメリカにもたらされたとされ、やがて黒人社会でも愛用されるようになった。しかし1930年代、連邦麻薬局の初代長官ハリー・アンスリンガーは大麻を危険で違法なものとした上、「大麻を吸って狂ったメキシコ人男性が家族を殺した」といった話をでっち上げるなど、人種差別的なキャンペーンを展開したと指摘する。

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