サイゾーpremium  > インタビュー  > 【黒田卓也】ブルーノートと契約したトランペッター
インタビュー
世界で活躍するトランペッターが見いだす「東京」

【黒田卓也】アフロヘアがトレードマークの「サムライ・トランペッター」が作る東京

+お気に入りに追加

――日本人で初めてブルーノートと契約したトランペッターとして、国内外で圧倒的な存在感を誇る黒田卓也。激変する世界の中で彼が見いだした新境地とは?

2009_F_DSF2933_520.jpg
(写真/三浦太輔・go relax E more)

 音楽には、それを奏でる音楽家が住む街の息遣いがにじみ出る。トランペッター、黒田卓也の場合、それは間違いなくニューヨーク・ブルックリンの匂いだ。

 黒田は、今や「イケてる街」の代名詞となったブルックリンのウィリアムズバーグが、まだまだ物騒な雰囲気を漂わせていた頃から、この街の雑多なエネルギーを取り込み、自らのスタイルへと昇華させていった。連日のように、ストリートに立ち並ぶバーやライブハウスに顔を出して、ヒップホップやファンク、ソウルにアフロビートなど、あらゆる音楽家たちとコラボし、「ジャズ」の垣根を悠々と超えていったのだ。

 その到達点のひとつが、2014年のアルバム『Rising Son』だった。日本人で初めて米名門ブルーノートと契約したこのアルバムは世界中で話題を呼び、そこで打ち出したジャンルを越えたビートミュージックで、黒田の代名詞になった。

 そして16年の『Zigzagger』を経て、今年発売する『Fly Moon Die Soon』には、そんな彼の知られざる一面が凝縮されている。

「20代の時は、ニューヨークで思いきりオーセンティックなジャズを目指してたんです。大きな転機となったのが、(黒田をブルーノートに紹介したシンガーの)ホセ・ジェイムズとの出会いでした。そこから、僕のジャズは一気にビートの強いものに持っていかれて、その上での『Rising Son』だったんです。だけど、そこで確立したライブ感を重視してメンバーを集めて即興性を打ち出すアルバム作りにやる気が出なくなったんです」

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2026年11月号

ドーパミン時代の沼化するエンタメ業界

ドーパミン時代の沼化するエンタメ業界
    • 「沼化」するエンタメ業界
    • 膨らみ続けるグラビア市場
    • SNSがつくる「あなたの好み」
    • 映画界ハラスメントの実態
    • ゲーム実況者の高齢化問題
    • PS、ディスク販売廃止の衝撃
    • 私たちは「ドパガキ」なのか
    • AI時代の「生歌」の価値
    • 「ニコ生ホラー」とは何だったのか
    • テクノロジーが広げる学びの未来
    • AI時代のサイバー攻撃
    • リングを彩る美女たち
    • 〈Cosplay beauty〉もちむぎ

NEWS SOURCE

インタビュー

    • 滝藤賢一、名バイプレイヤーの境地
    • 唯一無二の音楽家・水槽
    • 小八重葵美が得たもの

連載

    • [マルサの女]高橋凛
    • 神保哲生×宮台真司の「TALK ON DEMAND」
    • 萱野稔人と巡る「超・人間学」
    • ドクター苫米地に聞け!
    • 井川意高の天上夜想曲
    • 韮原祐介の匠たちの育成哲学
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • GROOVE SEQUENCE
    • 笹 公人×江森康之の「念力事報」
    • 町山智浩の「映画でわかるアメリカがわかる」
    • 花くまゆうさく『カストリ漫報』
サイゾーパブリシティ