サイゾーpremium  > インタビュー  > 【小野美由紀】女性が男性を食べる社会を描いたSF作家
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異色のSF小説が共感を呼んだ理由とは?

【小野美由紀】女性が男性を食べる社会は、実は男性にとって幸せな社会だった──

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――異色の設定ながら、共感できると話題のSF小説『ピュア』の作者に、本作が現実の映し鏡である理由を聞き出すと……。

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(写真/増永彩子)

「『ピュア』を書くときに、『もし女性がセックスのあとに男性を食べないと妊娠できない世界だったらどうする?』っていろんな人に取材したんです。新婚とか恋人と付き合いたての女性の場合は『絶対食べない』って言うのですが、子どもがいたりパートナーとの関係が長い女性の場合は、『食べちゃうかも』と言う人が結構多くて、そういうものなんだ、と」

 昨年SF専門誌「SFマガジン」収録と同時に投稿サイト「note」に掲載されるや、20万PVを達成。書き下ろし作品4作を加えた計5作の短編を収めた単行本は、非常事態宣言下の発売ながら、今なお話題が広がっている。『ピュア』は、女性が進化して強靭な肉体を持ち、男性とセックスし、妊娠すると食べてしまう世界を描いた異色の短編小説だ。この破天荒な物語が、今性別を超えた共感を得ている。

「もしカマキリみたいに交尾したあとに女性が男性を食べる世界があったら、政治も軍事も女性が支配しているんだろうなというのが最初に考えたことでした。でも今の世界でも性的マイノリティの人がいるように、そんな世界でも、戦争に行って妊娠することが女性の務めだという考えになじめない女の子や、食べられることが男性の喜びという社会でそれに疑問を抱く男の子もいるだろう、と。もしその2人が出会ったら、恋愛は成り立つんだろうか、という発想を広げていったら『ピュア』という作品になりました」

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