サイゾーpremium  > インタビュー  > 【水森翠】“二重のタブー”を越境する清楚系AV女優
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二重のタブーを越境するAV女優、参上!

【水森翠】「衝動的に彫師の先生に連絡しちゃう」タトゥーを体に刻みまくる清楚系AV女優

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――日本社会では依然として刺青をタブー視する風潮がある。だが、かつてに比べればタトゥーはカジュアルになった感があり、それはAV界も例外ではない――。そう思わせるような女優が今、人気を集めている。

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(写真/橋本美花)

「パッと思いついて、パッと入れる感じ。ノリと勢い。衝動的ですね」

 全身タトゥーのAV女優・水森翠は、あっけらかんと語る。かつてはAVの世界にも、タトゥーを忌避する空気があったが、近年タブー意識は急速に薄らぎつつある。アダルトサイトで「タトゥー」と検索すれば、優に100作品超がヒットする。中でも黒髪の清楚な雰囲気と、体を埋めるタトゥーのギャップで注目を集めているのが、昨年末にデビューした水森だ。

「最初はタブーなイメージがあったので、スカウトの人に誘われたときも『いや、私タトゥーありますけど?』って言いました。でも、できるなら、やってみたいなって」

 一部のマニアにしか受けないだろう。そんな予想に反して、SNSのフォロワーはみるみる増えた。ツイッターのフォロワーは2万5000人、インスタグラムは2万人を超え、中国・台湾など海外からも熱烈な反響がある。

 子どもの頃から目立ちたがり屋で、小学校の入学式にピンクのエクステをつけて出席した。海外旅行先でボディペイントを施し、そのまま学校に行くぶっ飛んだ小学生。教育熱心な両親は水森の個性を尊重しつつも、クラシックバレエ、家庭教師、公文に塾、英会話と毎日のように習い事に通わせた。

「すごく多忙な子ども時代を過ごしていたのに、なんにも得たものがなくて。ひとつ上の姉もまったく同じ習い事をやっていて、お姉ちゃんは何もかも完璧。私が姉だったら、もうちょっと人生簡単だったのかなと思うんですけど」

 ところが姉は姉で、飾らず自由な生き方を貫く水森に憧れを抱いているという。人生は、ないものねだりなのかもしれない。

 タトゥーに関心を抱いたのは中学生の頃。テレビでタトゥー除去について特集するニュースを見たことがきっかけだった。「こういうのはダメだからね」。母親から釘を刺され、「やるわけないじゃん」と受け流したものの、タトゥーへの思いは日に日に膨らんでいった。

「最初のタトゥーは18歳のとき、首の後ろに入れました。英語の『Family』のスペルをハートの形にして。家族への罪悪感があったのかな。速攻でバレて、母親は泣き崩れてました。でも、悪いことをしてるわけじゃないよなっていう気持ちは、いまだにあるんですよね」

 能面、マグロ、熱帯魚に飼い猫……入れるモチーフがさまざまなら、入れる理由もさまざまだ。失恋がトリガーになることもあれば、対象やメッセージに惚れ込んで体に刻むこともある。

「衝動がくるのは、何かがあったとき。忘れたくない今の気持ちを記憶として入れようかなって思うんです。右腕の『没有人愛你』は、中国語で『誰もあなたを愛していない』っていう意味。友達に意味を聞いて、私のことか!ってズキューンときちゃって」

 AV女優をするうちは、タトゥーを増やしすぎないでおこう。そう思ってはいるが、自制心を保つ自信はあまりない。「入れすぎると、性的対象ではなくなるかもしれない。心得てはいるけど、衝動がきたら彫師の先生に連絡しちゃいますね」と笑う。

 メーカー関係者も「翠ちゃんはもうそれでOK」と認めざるを得ない「一人治外法権」。この日も黙って口元にピアスを入れて現れ、マネージャーを驚かせていた。

「性」と「タトゥー」。日本社会における二重のタブーをやすやすと越境しながら、「タブーを壊す」という気負いも、「タトゥーの女優としてナンバーワンになる」という野心もまったくない。

「私のおかげで世の中のタトゥーへの見方が変わってほしいとか、1ミリも思ってなくて。見てくれる人が見てくれればいい。私がなんとかしなくても、自然と普通になってくると思ってます」

(文/神庭亮介)
(写真/橋本美花)

水森翠(みずもり・すい)
AV女優。1996年、東京都生まれ。19年12月、『W51cm 極美タトゥーBODYを持つアジアン美痴女AVデビュー』(ムーディーズ)で初出演。最新作は葉月レイラと共演した『Wタトゥーギャル 「放課後はオメェのチ○ポをシゴいてやるからなっ!!」』(ワンズファクトリー)。趣味・特技はクラシックバレエ、健康増進、陸上。
ツイッター:@suisui_mizumori
インスタグラム:xiang_suisui

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