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『西国分寺哀の「大丈夫?マイ・フレンド」』【49】

元気な熊田を見てみたい――愛しさと切なさと『熊田曜子』と

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『熊田曜子』

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グラビアタレント・熊田曜子が、夫や姑から「モラハラを受けているのではないか?」と思わせる内容をインスタグラムに投稿。世間をザワつかせている。ネットに身内のことを暴露するという点で“令和の松居一代”とも言われているとか、いないとか。

 熊田曜子に関していえば、20代の頃より三児の母となった今のほうが断然好みだ。痩せているというより「やつれた?」と思わせる危うげなボディ。そこに子育てや結婚生活といった日々の疲れが色気となって滲み出ている。

 ただ、先日彼女が自身のインスタグラムに投稿した、夫や姑から「モラハラを受けているのでは?」と思わせる内容を見るにつけ、こういったストレスも彼女の色気づくりに一役買っているのかと思うと、なんとも複雑な思いではある。ファンとしては、せっかくの色気がなくなるのは惜しいが「元気な熊田を見てみたい」という気持ちもあるのだ。桂歌丸が「女房がへそくり隠すところ」を見てみたいという気持ちと同じくらいには。

 だがいかんせん、このモラハラエピソードが、彼女の株をあげたのも事実だ。夕食を食べると言っていた夫が、夜中に泥酔して帰宅。結局、用意した食事にまったく手をつけなかったということが、かれこれ100回近くあったという。35回目くらいで早々にキレてもよかったとは思うのだが、彼女は耐えた。ひょっとすると「妻は夫の理不尽に耐えるもの」といった昭和の悪しき価値観がギリ残っている世代なのかもしれない。ただまあ、誤解を恐れながら言えば「耐え忍ぶ美人」ってなんか興奮するよね。それに彼女もおそらく50回目ぐらいから欲が出てきたはずだ。「あれ、これ100回までイケんじゃね!?」と。85回目くらいでハラハラし、98回目あたりでは、むしろもう「食べるなよ!」とすら思っただろう。そして、見事に迎えた100回目の朝、達成感と共にインスタグラムにアップしたのである。しかも、24時間で消えてしまうストーリーでの投稿というのがまたニクイ。100回続けてきた努力が、たった一瞬で消えてしまう、まるで打ち上げ花火のような儚さ。そこには、モラハラを受ける者としての美学すら感じられる。

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2019年12月号