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伊藤文學の薔薇族回顧譚【8】

読みたい人がいるならつくる「薔薇族」華々しき“摘発史”

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――日本初のゲイ雑誌「薔薇族」創刊編集長が見た、ゲイメディアの勃興とその足跡をたどる

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75年に発禁処分となった「薔薇族」2月号と4月号。当時、小説のわいせつ表現などにも厳しい目が向けられていた。『男色西遊記』の絵を担当した「陳湖大」は、「薔薇族」編集者・藤田竜氏本人であった。(画像提供/伊藤文學)

 政治的に発達した社会において、「表現」は常に公権力による規制とのせめぎ合いを余儀なくされる。それが“わいせつ”とされる類のものであればなおさらで、男性同士のポルノ作品を扱う「薔薇族」も、もちろんその例外ではなかった。今回は、同誌がどのように公権力の取り締まりに対峙してきたかを見ていこう。

 1971年の立ち上げ以来、「薔薇族」は一貫してポルノに力を入れてきた。編集部は男性のヌード写真や性的なイラストレーションを制作・掲載し、読者からは“赤裸々”な体験談や過激な創作文章を募った。

 当時編集長だった伊藤文學は「お客さんはそれを見たくて『薔薇族』を買うわけだからね」と言い切る。

 しかし、そんな雑誌が警察の目に留まらないわけがない。

「創刊号の次に発売した第2号にヌードグラビア写真を載せたの。そうしたら、『陰毛がちょっと写っているから』って警察に呼び出されて始末書を書かされた。別に性器は写ってなかったんだけどね」

 当時の取締当局の摘発にはすさまじいものがあった、と伊藤は回顧する。確かに戦後から70年代にかけてはわいせつ表現をめぐる摘発が多く、大きな訴訟事件もいくつか起きている。

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