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第1特集
芸能界のパワハラ構造【2】

パワハラは男性性の誇示? 女性の社会進出で浮き彫りになった問題

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『パワーハラスメント〈第2版〉』(日経文庫)

――パワハラが表面化するようになったのは、女性の社会進出による感覚の転換があった――。

 パワハラ問題がさかんに話題になるようになった要因のひとつに、「女性の社会進出がある」と話すのは本文にも登場した産業医の大室氏。より正確には、「女性の社会進出がパワハラ認定の境界値を下げている」と指摘する。

「男性同士だったらそれほど問題とならないような威嚇行為も、女性からするとパワハラとして捉われかねない。例えば、大声を出すとか怒鳴りつけるとかですね。これまで男性が多い職場では、女性は、マスコットになるか“名誉男子”になるかの2択を迫られてきた。つまり、女子アナみたいに華として生きるか、もしくは、男性中心社会の中で男性より男性らしくあることを求められてきたんです。しかし昨今では、役員数や議員数など、社会の多くの組織で女性の比率を伸ばすことが世界の流れになりつつあります。その中で、従来のような男性的なコミュニケーションが、パワハラとしてさらに問題化されていくかもしれません」

 確かに、17~18年には、「#MeTooムーブメント」が盛り上がりを見せたがそれも、象徴的な動きなのかもしれない。一方、大室氏はセクハラ・パワハラの“被害者”とされることが多かった女性たちも、いずれ自らの行動を顧みる必要に迫られるだろうと予想する。

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