サイゾーpremium  > 連載  > 友清哲のビールの怪人【1】/元米軍兵が【ビール】を使って町おこし

――すべてのビール党に捧ぐ、読むほどに酩酊する個性豊かな紳士録。

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元アメリカ空軍所属のギャレス・バーンズさん(34)。Be Easy Brewingに併設されたビアパブ「ギャレスのアジト」では、醸造したてのフレッシュなビールの数々が味わえる。

 ビールを偏愛するブルワーは、個性豊かな変人ばかり。そんな視点からビールの魅力を掘り下げていこうというこの連載だが、初回からなんともインパクトの強いブルワーの登場だ。

 青森県弘前市に「Be Easy Brewing」が立ち上がったのは、今から1年半ほど前のこと。店主のギャレス・バーンズさんは、もともとアメリカ空軍に在籍し、爆弾処理班で活躍していた人物。……って、もうこの経歴だけで、ジョッキ3杯は空けられそうですね。

 ではなぜ、アメリカの軍人さんが日本で、それも津軽の地でビールを造ることになったのか?

「18歳で空軍に入隊し、23歳まで爆弾処理班で仕事をしていました。具体的には、大統領などの要人がホテルに宿泊する際など、FBIと連携しながら事前に施設をクリーンアップするのが任務。爆弾を探すチームが別にいて、もし発見されたら、僕らがそれを処理するんです」

  まるで学生時代のバイト歴を語るような口調だが、もちろん任務は命懸け。当時の同僚には、手や足を失った人も少なくないのだとか。

「最後の2年間は三沢基地に配属されました。これが青森との縁の始まり。青森の冬は寒いけど、故郷のフィラデルフィアにも四季があるので、そのメリハリが心地よかったんです。軍との契約を終える頃、退役して腰を落ち着けるならここだなと、辞めて英会話スクールの講師をやろうと決めました」

 ちなみにこの時、転職先となったのが経営破綻直前のNOVAだった。2カ月ほど講師として働いたものの、前触れなく会社が潰れ、結局ギャレスさんは1円も給料を受け取ることなく職を失ってしまったという。

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