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『西国分寺哀の「大丈夫?マイ・フレンド」』【10】

卒業ビジネスの後は一体どうするの?――いつか【たかみな】の卒業を思い出してきっと泣いてしまう

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『高橋みなみ』

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4月8日の劇場公演にてAKB48を卒業した高橋みなみ。‘14年12月8日に1年後の卒業を発表。以後、最後の総選挙や紅白などで前田敦子らOGが登場するサプライズ演出が続くも、やり過ぎて、最終的にはものまね番組におけるご本人登場ぐらいの感じになっていた。


「僕、3月末でここを卒業するんです」

 2月のある日曜日、私が通っている整骨院の担当整体師は、爽やかな笑顔でそう言った。

 AKB48をはじめとするアイドルたちが、グループを抜けることを「卒業」と言うようになった昨今、もはや商店街の古びたビルにある整骨院の兄ちゃんまでもが、自身の進退を「卒業」などと謳うようになった。下手をすると退職届を「卒論」などと言い出しかねない勢いである。

 まあ確かに、「脱退」「辞める」というとネガティブなイメージだが、「卒業」というと「新しい一歩を踏み出す」といったポジディブな感じがするし、言いやすい。ただ、この整体師の場合は明らかに「やってらんねーよ」とか「人間関係が……」といったネガティブなものであると容易に想像ができるため、素直に「辞めます」と言って欲しかった。「夜の整骨院に忍び込んで、窓ガラスを壊して回ります」ぐらいの、同じ“卒業”でも尾崎豊的な意気込みも込みで。

 そんな、周囲の目を欺く“卒業マジック”の恩恵を一番受けたのが、元AKB48・高橋みなみだ。1年後の卒業を発表してからというもの、そこに向けて始まった盛大なカウントダウン。本来は“スタート”であるはずの卒業は、たかみなによって「卒業はゴールであり、ピークである」という新しい価値観に生まれ変わった。

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