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丸屋九兵衛の音楽時事備忘録「ファンキー・ホモ・サピエンス」【17】

【イギー・アゼリア】黒人英語に秀でた豪州女がヒップホップを変える!?

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人類のナゾは音楽で見えてくる! ブラックミュージック専門サイト「bmr」編集長・丸屋九兵衛が"地・血・痴"でこの世を解きほぐす。

『The New Classic』

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イギー・アゼリア(発売元:ユニバーサルミュージック)
本文中に登場するT.I.のもとでリリースした12年のデビューEP『Glory』を経て、14年春に発表した初アルバム。シングル「Fancy」は、全米チャートで7週連続1位を記録した。この11月末には、本作に新曲5曲を追加したニュー・バージョン『ReClassified』をリリース予定(ただし、本作収録曲すべてを含むわけではない)。

 アメコミの実写化と、70~90年代ヒット作のリブート/リメイクが目白押しのアメリカ映画界。こないだの『ヘラクレス』も、同じロック様(ドウェイン・ジョンソン)が主演した02年作『スコーピオン・キング』の早すぎるリメイクみたいだったもんな。

 そんな米映画界の話題リブート作に、来年公開のトム・ハーディ主演『マッドマックス 怒りのデス・ロード』がある。正確には米とオーストラリアの合作だな。

 もちろん原点は、79年に公開されたオーストラリア映画『マッドマックス』。メル・ギブソンの出世作である同映画は低予算ローカル作品のはずが、「投資対収益の比率が最強」とギネスブックに記録される世界的ヒットとなった。

 翌80年にアメリカで上映されたわけだが、その際にアメリカの配給会社が断行した処理が傑作である。なんと、アメリカ人声優によるほぼ全面的な吹き替え! それほどに、発音面でも語彙面でも文法面でも独自性があるオーストラリア式英語。しかし、この処理に憤慨したメル・ギブソンは、次作『マッドマックス2』でリベンジを図ったとか……。

 そんな遺恨劇から35年ほど経つ今。流暢なアメリカ英語――それも南部黒人風――でラップするオーストラリア白人女性が米ヒップホップ界で人気だ。その女性ラッパー、イギー・アゼリアに注目してみよう。

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