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【premium限定連載】芸能評論家・二田一比古の芸能ゴシップ今昔物語

若山騎一郎と仁美 凌 覚せい剤逮捕のバカ騒ぎと横山やすし二世の張り込みスクープ

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――数々の芸能スクープをモノにしてきた芸能評論家・二田一比古が、芸能ゴシップの“今昔物語”を語り尽くす!

 今さら芸能人が覚せい剤で逮捕されたところで驚きはない。ましてや、若山騎一郎と仁美凌夫婦では――。

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『実録ドラッグ・リポート』(彩図社)

 一応、若山富三郎と上原謙という名俳優を父に持つ2人だが、役者としての実績は皆無に近い。「限りなく一般人に近い芸能人」と揶揄されている。これまで話題になったことといえば、結婚、離婚、そして再婚といった私生活の切り売りのみ。家賃滞納やDVといったオマケは付いていたが、芸能ニュースに取り上げる価値もないほどの2人だった。

 次なる話題は何かと思っていたら、覚せい剤取締法違反容疑。

「結局、覚せい剤で離れられない関係になっていたから再婚したのだろう」(業界関係者)という内輪の言葉も納得できる。当コラムにおいて何度となく書いてきたが、覚せい剤を使用する場合、圧倒的に多いのがカップルによる使用。改めて体験者の話を紹介する。

「覚せい剤を1人で使用するのはほとんど中毒ですが、最初の頃は女と使う。使用目的はセックス。通常のセックスでは味わえない特別な快感を味わえるし、一晩中でもできる。これが病みつきになり、通常のセックスでは物足りなくなる。覚せい剤と女はセットみたいなもので、女のいない町で生活すれば止められるかも」

 芸能人がクスリで捕まると決まって出るのが、「他の芸能人にも波及」といった類の報道。しかし、この2人に限って言えば、あり得ないだろう。芸能人としての活動がほとんどない2人に芸能人の友達がいるとは思えない。せいぜい若山のワル仲間ぐらいしか出てこないだろう。

 当然、入手経路が調べられるが、「覚せい剤の入手ルートを追及されても、最近は六本木などで見知らぬ外人から路上で買ったというケースが多く、密売元を割り出すのは難しくなっている」(捜査関係者)のだ。

 それにしても二世芸能人は、雨後のタケノコの如く次から次へと出てくる。芸能界は芸よりもまず、いかに認知されるかにある。要は肩書。女性だったら巨乳、美脚という手もあるが、二世なら生まれた時から持っているものがその肩書だ。これだけで芸能界デビューは簡単にできる。最初は「やはり父親に似ている」といったビジュアル面での関心度が高いため仕事にありつくことはできるが、それも時間の問題。芸がなければやがて消えていく。過去を振り返っても、そんな二世は実に多い。

 漫才師・横山やすし(故人)の長男として元祖二世タレントのはしりとしてデビューしたのが木村一八だった。ギャンブル好きの父親が「イチかバチか」の意味を込めて名前を付けたというが、父親に似ずイケメン俳優として一世を風靡した。当時、仕事以上に注目されたのが、父親を彷彿させる「酒と女とケンカ」だった。

 筆者は一八に関する、珍しい張り込み体験がある。芸能人のスキャンダルを求め、夜な夜な街に繰り出していた頃。六本木のクラブで馴染みになった子がいた。彼女がふと、こんな話を漏らした。

「私の隣の部屋に木村一八が住んでいて、毎晩のように女の子を連れて来てはドンチャン騒ぎしているの」

 ラッキー(笑)。ただ、どうやって張り込むか。一八の部屋はマンションの最上階にあって、隣の部屋に彼女が住む。張り込むには彼女の部屋しかない。これが彼女なら毎晩、部屋に行けば一石二鳥で事は済むが、残念ながらそういう関係ではない。

 策を練った末、一晩借りるごとにお金を払い部屋を借りることで交渉。あっさり了解してもらえた。夜のお勤めゆえ、夜は空いている。カメラマンらと数人で彼女の部屋を借り、張り込みを開始。ドアのカギ穴から一八の部屋の出入りを覗き、ベランダ越しにも覗き見。さらに壁越しに話しを聞き取る。確かに、毎晩のように友達を呼んで朝まで騒ぐが、特定の女を連れ込む様子はなかった。そのため、空が白むまでの騒ぎを記事にした。記事が出たその後、一八は引っ越しを余儀なくされた。その後、暴行事件などを起こし、仕事はジリ貧に陥り、現在、「あの人は今」状態にある。

 話は逸れたが、二世タレントは仕事よりも遊びに精を出す。周囲が「○○の息子さんね」とチヤホヤするという悪環境も拍車をかける。

「親が芸能人の子供はあまり親と接触がなく、甘やかされて育っていることが多いから、基本的にわがまま。親と子を繋ぐ絆はお金しかない。そのお金で自由に遊ぶ癖がついている。芸能界に入っても根本的な性格は変わらず、芸を磨くことよりも、遊ぶことのほうが先決。ハングリー精神がないからダメなんだ。対照的なのが母子家庭などハングリー精神に富んだ子。山口百恵さん、安室奈美恵など、貧しい家庭で育った子が芸能界で大成しているように、ハングリー精神は芸能界の武器になる」(芸能関係者)

 伝統の歌舞伎の世界を除けば、親の七光で脚光を浴びるのは一時的なものでしかない。若山・仁美の 2人は初犯ゆえ執行猶予が付いてやがて出てくるだろうが、もう芸能界で生き残れるとは思えない。静かに別の仕事で出直すしかないだろう。果たして、それができるかは疑問ではあるが……。

ふただ・かずひこ
芸能ジャーナリスト。テレビなどでコメンテーターとして活躍するかたわら、安室奈美恵の母顔が娘・奈美恵の生い立ちを綴った「約束」(扶桑社刊)、赤塚不二夫氏の単行本の出版プロデュースなども手がける。青山学院大学法学部卒業後、男性週刊誌を経て、女性誌「微笑」(祥伝社/廃刊)、写真誌「Emma」(文藝春秋/廃刊)の専属スタッフを経て、フリーとして独立。週刊誌やスポーツ新聞などで幅広く活躍する。現在は『おはようコールABC』(朝日放送)、『今日感テレビ』(RKB毎日放送)などにコメンテーターとして出演。

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