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第1特集
サイゾー的"識者"が読む『進撃の巨人』【4】

【長島☆自演乙☆雄一郎】巨人同士の格闘シーンはまるでボブ・サップvsアーネスト・ホースト戦!

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――10月14日に行われた立ち技格闘技イベント「M-FIGHT~蹴拳13~Part2」にて、巨人のコスプレで登場した格闘家・長島☆自演乙☆雄一郎。大の格闘技ファンである作者・諫山 創とも対談するなど、同作については造詣の深い彼に、格闘シーンの魅力を聞いた。

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(写真/川端義和)

 僕ね、人が死にまくるマンガが大好きなんですよ(笑)。そういう意味でも、『進撃の巨人』はドンピシャな作品。希望がまったくない世界で登場人物がどんな殺され方をするのか、逆にどんな策で生き残っていくのかと、ドキドキしながら読ませてもらってます。あと、「コイツは生き残るやろ!」ってキャラが、あっけなく殺されたりするでしょ? 読者の裏をかくというか、可愛い女の子キャラでも平気で殺しちゃうという意外性も、ほかのマンガにはない魅力やと思いますね。

 作者の諫山創先生とは対談をさせてもらったこともあるんですけど、あの人ホンマ、めちゃくちゃ格闘技に詳しいんですよ。作品内の格闘シーンでも、「コレは格闘技を知ってないと描けへんよな」って感じるシーンがたくさんあります。たとえば、単行本の7巻で巨人化したエレンと女型巨人のアニが戦うところ。マウントポジションを取られたアニが隙をついて右足を抜き、"エビ"と呼ばれる姿勢からエレンを蹴り上げてスタンディングに持っていくシーンがありますよね。

 あの一連の流れなんか、まんまMMA(総合格闘技)ですもん!  実際の動作は一瞬なんでマンガで表現するのは本当に難しいと思うんですけど、先生の描写は僕から見ても穴がないんです。普通、格闘技マンガを読んでると、「こんなんできひんわ!」ってツッコみたくなる描写も多いじゃないですか。でも『進撃の巨人』には、そういう矛盾を感じる場面があまりないんですよね。もちろん、マンガやから多少オーバーに描いている場面もあるけど、それも巨人のすさまじいパワーをアピールしたいっていう、先生の狙いやろなと僕はとらえてます。

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