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宇野常寛の批評のブルーオーシャン 第41回

『僕らのニュースルーム革命』

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──既得権益がはびこり、レッドオーシャンが広がる批評界よ、さようなら!ジェノサイズの後にひらける、新世界がここにある!

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『僕らのニュースルーム革命』

 僕の友人でもある元NHKアナウンサー・堀潤の初の著書『僕らのニュースルーム革命』(幻冬舎/書影欄外)が刊行された。堀は『ニュースウオッチ9』や『Bizスポ』などのニュース番組で知られたアナウンサーで、僕とはNHK・Eテレの討論番組『ニッポンのジレンマ』で知り合っている。

 堀は原発報道についての方針の違いなどから上層部と対立し、この春にNHKを辞め、以降はフリージャーナリストとして独自の活動を始めている。

 さて、本書を読み通すと、フリーランスになった堀の「狙い」が明確に浮かび上がってくる。堀が考えているのは、端的に述べれば硬直化した既存のマスメディアをインターネットの力で「蘇らせる」ことだ。堀の分析によればNHKに限らず、既存のマスメディアは制度的、組織文化的に硬直化して、その世界有数の高いポテンシャルを活かしきれていない(例えば番組のインターネット配信が進まないのは、はっきり述べれば地方局が既得権益を手放すことができないからだ)。

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