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第1特集
『八重の桜』は最低でも4億円!

放送CMだけじゃないドラマ制作の旨みとは?――多チャンネル化するテレビ局の放送外収入

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――あらゆる番組の中でも、一発あたって、高視聴率を稼ぐことも多いテレビドラマ。時には40%もの視聴率を叩き出すこの枠は、最終回を迎えたら終わりではないのだ! ドラマを売って稼ぐ、テレビ局放送外収入の実情とは――?

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勝ち組の大野くん。嵐の中でも、DVD販売で格差が……。

 今クールドラマの活況が伝えられるものの、テレビ局全体では、広告費など放送収入が伸び悩み、放送外収入の割合が増えている。総務省の発表によると、広告費がキー局の放送収入の全売り上げに占める割合は、1998年度は約95%だったが、11年度には約65%にまで減少している。スポンサーが広告費を出し渋るなか、放送収入に頼ったビジネスモデルが通用しなくなってきているのは、周知の通りだ。

 コンテンツビジネスにおける放送外収入で代表的なものは、DVD、BD(ブルーレイディスク)販売、キャラクター販売、番組販売、映画の制作、興行、インターネット配信などが挙げられる。そのなかでも、ドラマ作品のソフト化と番組販売は、放送局にとって基本的な商売ではあるが、いくつかの問題も挙がっているようだ。

 まずは、ソフト化の仕組みを簡単にチェックしていきたい。テレビドラマをDVD、BDなどソフト化する場合、制作した局側が販売を専門とする会社に売り、ミニマム・ギャランティ(MG)を得る。MGとは販売権を売る際の最低保証金のことで、放送時に高視聴率だった作品で、売り上げが見込まれる場合は、高く設定することができる。さらに、放送局側はMG以外にも、売り上げから一定の権利料を徴収できるという仕組みだ。販売会社が放送局のグループ会社で、MGを支払わなくてもよいケースもあるが、競合する他局作品を売れないなどの縛りがある。

「例えば日テレ系のVAPは、日テレ放送のドラマが無条件で降りてくる一方、テレ朝系の作品は取引きできない。また、MGの額はまちまちですが、綾瀬はるかが主演しているNHK大河ドラマ『八重の桜』(NHK/13年)は、4億円以上で取引されたといわれています。ただ、もちろんこれは例外的な値段で、1作1000万円ほどの価格で販売される作品が多く、1000セットも売れば、販売会社も元が取れるという商売だといえるでしょう」(某局社員)

 例えば、大ヒットした『家政婦のミタ』(日テレ/11年)でも8000セットほどの販売数である。テレビアニメ『進撃の巨人』(MBSほか/13年)のBD1巻が初週だけで3・7万枚を売ったことと比べると少ないようにも感じるが、ドラマの場合は全巻揃ったコンプリート・ボックスとしてセット販売(相場は2万円ほど)することが常識のため、売り上げは決して小さくはないようだ。

 さらに、「ソフト化して売れるかどうかの鍵は、キャストが握っている」(業界関係者)という。高額なコンプリート・ボックスを購入する層は、ドラマ自体よりも、キャストの熱狂的なファンが多い。つまり、そのアイドルが出てるだけで買うようなマニア向け商品という位置づけが強いのだ。

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