(写真/長弘 進 D-CORD)
ゴルゴダの丘で磔にされたキリストよろしく、イバラの冠と水着(!)をまとい、不謹慎でセクシーな撮影に挑戦してくれたのは、台湾人アイドルのイリィちゃん。もともとは彼女、台北で撮影モデルとして活動していたのだそうですが、とある唐揚げ店のYouTube動画に出演したところ、「あのロリ爆乳は誰だ?」と100万アクセスを稼ぎ、あれよあれよという間に芸能界デビュー。現在、台湾では雑誌グラビア、バラエティ番組、広告などで大活躍しているスターなのです。
そんなスターにイバラの水着を着せちゃって……。痛くなかった?
「うん、ちょっと痛かったけど、こんなコンセプトがしっかり練られた撮影は台湾でも経験がなかったから、挑戦する価値はあったと思う。すごく貴重な経験でした」
そう言ってもらえるとうれしいですね。台湾のグラビア活動ではこうしたコスプレチックな撮影はナシ?
(写真/長弘 進 D-CORD)
「そうだね。日本のお仕事はコスプレが多いけど、台湾ではコスプレの習慣がないから水着や下着をつけて撮影する普通のグラビアばかり。でもコスプレ撮影は好きだよ。特に日本の学校のかわいい制服を着るのが好き。台湾の学校の制服って黒と白とか、青と白とかでつまんないの」
地味なのは地味なので萌えますけどね……。それはさておき、現在は日本でも活動すべく不定期で来日しているというイリィちゃん。日本に来た際の楽しみはありますか?
「もしプライベートで来ることがあれば、前に一度行ったことのある富士急ハイランドに行きたい。絶叫マシンが大好きなの」
絶叫といえば怖いおばけ屋敷もありますしね。
「いやー、お金を払ってまで怖い思いはしたくない(笑)」
あら、おばけは怖いのかしら……。ところで今月号のサイゾーは宗教特集なんですが、イリィちゃんが信仰しているものはありますか?
(写真/長弘 進 D-CORD)
「特にないですね。一般的な台湾人と同じで、近くのお寺や廟にお参りするくらいです」
台湾は何やらお葬式が面白いらしいですよね。
「はい。お葬式を盛り上げるために『泣き屋』さんがいたり、亡くなった人が生前好きだったものを祀る風習があるので、ストリップ好きだった人ならストリッパーを呼んだり、お酒好きのヤクザの組長さんの時は高級酒のタワーが出来上がったり」
大層派手なお葬式ですね。
「棺桶にも、あの世で困らないようにニセモノのお金を入れたり、家財道具一式やメイドさんの紙模型まで入れるの。でも最近人気なのはスマホ。もう紙のiPhone5まで売っていて、『iPhoneの使い方がわかんなくても、スティーブ・ジョブズが去年からアッチにいるから、これからはもう安心』ってみんなで冗談を言ってます」
うわ、不謹慎ギャグ。おとなしそうな顔つきに似合わず、歯に衣着せぬ物言いがナイスなイリィちゃん。日本でも大旋風を巻き起こすか、これから要チェックですよ。
(熊山 准)
(スタイリング/吉田奈緒美 AVGVST)
(ヘア&メイク/伊藤聡)
いりぃ
1993年8月31日、台湾生まれ。B型。身長156センチ、B86(Eカップ)W57H86cm。趣味はガンプラ作りで、現在までに40体製作。好きな食べ物は鶏の睾丸、嫌いなものは甘いもの。ちなみに公式プロフィールには「好きな食べ物」に唐揚げが入ってますが……「実はそんなに好きじゃない」とか。台湾ではバラエティ番組、イベント出演、グラビア写真集、広告などで幅広く活躍中。「週プレnet」(集英社)にて電子写真集が1050円で発売中。公式サイト〈http://www.chinastar.jp/ili/〉