サイゾーpremium  > 特集  > IT  > [サイゾーpremium限定]アイドルライター【小明】に聞くSNSの活用法
第1特集
【限定】ITの進歩と歩んだAKB48の"誤爆""流出"スキャンダル史【5】

SNSは“まだ終わってない感”を出せる!? アイドルライター・小明のディスりコミュニケーション術

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小明さんは「ニコニコ動画」内『サイゾーテレビ』で隔週放送中のウェブ番組「小明の副作用」に出演中。
また、小明さんの撮りおろしグラビア満載のメールマガジン「アカフクALTERNATIVE」も絶賛配信中です。

──昨今のアイドルビジネスに欠かせない存在となっているのが、ブログやツイッターなどのSNS。アイドル本人が文章や写真でメッセージを発信し、またそれを基にファンとコミュニケーションが図れることから、“時間とお金を遣って応援してくれるファンをどれだけ獲得できるか”が成功の鍵となるアイドルビジネスにおいては、まさに頼みの綱となっている。しかし、その一方で、炎上、誤爆、流出……など、SNSが“火元”となったスキャンダルによって失墜してしまうアイドルも後を絶たない。今年10月に発売された月刊誌『サイゾー』11月号でも、AKB48(以下、AKB)をはじめとする48グループのITスキャンダル史を総括したが、さらに深く掘り下げるべく、この人に話を聞いた。“アイドルライター”の肩書きで同誌でも活躍中の小明嬢だ!

小明(以下、) そんな導入で煽られても、記事になるお話ができるかどうか不安なんですけど……。そもそも芸能ゴシップとかあんまり詳しくないですし。

──いや、芸能ゴシップについて語っていただきたいわけではなくて、“アイドルとしてのSNSの使い方”で思うところをざっくばらんに聞かせていただけたらと。これは48グループに顕著なんですが、事務所の保護を受けている現役メンバーはまだしも、辞めた元メンバーが上手く使いこなせていない印象があるんですよね。書かなくてもいいこと書いちゃったり。

 やっぱり“AKBは辞めたけど、私はまだ終わってなんかない”感がそうさせているんじゃないですか。その感を外部に向けて醸し出すのに、SNSってちょうどいいんですよ。私も事務所を辞めた時、「これで引退とでも思われたら、この先何もできない」と思って、それでブログの更新だけは止めないようにしていましたから。ただ、そこで上手く使いこなせる子と、そうじゃない子の差ははっきり出ちゃいますよね。

──アイドルがSNSを使うと、多かれ少なかれファンと絡むことになりますけど、それってすごく難しいことだと思うんです。すべてのファンに平等に接しているつもりでも、勝手な解釈や誤解をしてくるファンもいるわけで……。

 だから、“見極め”が大事なんですよ。ひとくちにファンといっても、熱量の程度は人それぞれで、たまに私でもものすごく熱量の高い方からツイッターで話しかけていただくことがあるんです。でも、私の経験上、そういう方に一度返信してしまうと、「次も話しかけたら絶対に返信してくれるはず」と過度な期待をさせてしまいやすいので、申し訳ないけど返信はしないでおこうとか。逆に熱量が低いライトなファンの方には、ちょっと失礼なこと言っても笑ってくださるから大丈夫だろうとか。そうやって見極めてから返信を飛ばすように心がけてます。私は。

──小明さんのツイートを拝読してると、一見貶されているような“ディスり”とも取れるツイートに自らツッコミを入れてリツイートするという、ディスコミュニケーションならぬ“ディスりコミュニケーション”を確立されていますよね。自己称賛リツイートを連投するウザいアイドルが多い中、ひと際輝いていると思います。

 顔が見えない人には「クソが」とか言っちゃってもいいかなって(笑)。ただ、あれも一応、リツイートさせていただく方は見極めるようにしているんですよ。前後のツイートを拝見する程度ですけど。それで精神的に不安定そうな、キズつきやすそうなことを書かれている方は、何を言われてもそっとしておきます。

──賢明な判断だと思います。では、“絡みやすいファン”にはどんな特徴が?

 やっぱりイベントに来てくださったり、サイゾーテレビにメールをくださる方は、会話の内容や文面から人となりが把握できるので、安心して絡みやすいですね。でも、これは私が“ひとりひとりのファンの方が識別できる位置”にいるからであって、AKBの子たちはファンが多過ぎてもうわけわかんないと思うんですよ。売れっ子って大変ですね。

──そうですね。ちなみに事務所に所属されていた時は、ブログなどに検閲はありましたか?

 ブログを始める前に事務所のホームページで日記を書いていたんですけど、それは掲載される前に社長のチェックが入って、「これは載せられない」とか「ここの表現を変えておきました」っていうのはありました。ブログのほうは、始めた頃には私がすでに社長の眼中になかったこともあり、のびのびと自由にやらせてもらっていましたね。一応、男性が写ってしまっている写真は載せないとか、飲食店でブログ用の写真を撮る時は他人の灰皿が写り込まないように注意するとか、最低限のルールはありましたけど。まぁ私の場合、たまたま仲良くなったしょこたん(中川翔子)のブログがブレイクして、そのおこぼれを預かるかたちで私のブログも若干多くの方々に読んでいただけるようになったので、本当にラッキーだったなぁと思います。AKBを辞めた子たちは、そんなふうに人気現役メンバーのおこぼれを預かったりはしていないんですか?

──中には、仲のいい人気現役メンバーと仕事することで食い繋いでいるふうの方もいますけど、ほとんどは恩恵を受けていないですね。そもそもあっちゃん(前田敦子)のように“誰もが知るAKBメンバー”でなかった限り、「元AKB」とか「元SKE」といった肩書きは使いづらい感じになっているみたいで。

 でも、芸能界でやっていきたいなら、それを使うしかないじゃないですか。AKBにいたけど人気メンバーと仲が良かったわけじゃないから、おこぼれに預かれない。ましてや「元AKB」という肩書きも使えない。そんな状態だったら、そりゃちょっとは書いちゃいけないことも書きたくなりますって。気を引くようなことをしないと人の目に触れないし、人の目に触れないと忘れられていきますから。

──確かにルールを守って大人しくやっていても、注目はまったくされませんよね。そして活動していることすら忘れられ、ひっそり消えていくと……。

 そっちのほうが幸せだと思いません? どう思います? 芸能界にしがみつきたい気持ちは痛いほどわかりますけど、でもしがみつき続けた先に幸せが待っているとは限らないじゃないですか。違う業界のほうが実力を発揮できるかもしれないし、女性の場合は結婚・出産して“家庭に生きる”という選択肢もあるわけで。私ね、友達から「妊娠した」って知らせが来た時、プロレス会場のリングの上で歌って、なんかロープワークをパイーンとかやって首を痛めていたんですよ。それを思い返すと、どこで人生の選択を間違えちゃったんだろうって……。だから、下手にしがみつくより、潔く引退して次の生き方を探したほうがいいと思います。ズルズルとしがみついてきちゃった私から言えるのは、それだけですね。私より売れてるアイドルは全員辞めろ!

(構成/アボンヌ安田)

小明(あかり)
1985年、栃木県生まれ。2002年、ホットドッグプレスドリームガールズ準グランプリを受賞。現在、月刊サイゾーにて、キングオブコメディ・高橋健一と共に「卑屈の国の格言禄」を連載中。サイゾーテレビ『小明の副作用』出演し、サイゾーよりCD「君が笑う、それが僕のしあわせ」も発売中。芸能生活10周年を迎えている。


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