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放射線量は「100ミリシーベルトだって大丈夫」!?

野田政権がゴリ押し!「原子力規制委員会」のトンデモな面々たち

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原子力規制のかなめのはずが……

福島原発事故を受け、原子力規制委員会の設置が決まった。これまで、各省庁にまたがっていた原子力関連の組織から、環境省の外局として、「原子力利用における安全確保を図る」ことを目的に一本化された組織が、この委員会だ。だが、野田政権による“原発推進派をトップに据えた”ともいわれる人事案には、批判が渦巻いている──。

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『したたかな「どじょう」』(青志社)

 野田政権は7月26日、原発行政を監視する新組織「原子力規制委員会」のメンバーに、内閣府原子力委員会の田中俊一・元委員長代理をトップとする5人の委員を内定した。だが、すでに指摘されているように、この田中氏、原発反対派から「日本原子力学会長や高速増殖炉『もんじゅ』を推進する旧日本原子力研究所の幹部を勤め上げた”原子力ムラ”の中心人物」と目の敵にされているのだ。

「田中氏に関しては、こんなこともありました。福島の被ばく地の放射線量を年間1ミリシーベルトまで下げるよう環境省が目標を立てようとしたら、『100ミリシーベルトだって大丈夫』との発言を平然としていたんです」(大手紙記者)

 問題の発言は11年9月、「日経ビジネスオンライン」(日経BP社)というサイトに掲載され、今でも読むことができる次のようなものだ。

「これを言うとよく批判されますが、100ミリシーベルト以下ではそんなに健康影響は大きくありません。〈中略〉たばこを吸うと1シーベルトの被ばくよりもガンになる確率が高い。受動喫煙も100ミリシーベルト並みの発ガンリスクがある。野菜不足、運動不足、肥満などは100ミリシーベルトの被ばくよりリスクが大きいという国立がんセンターの統計があります。一番のリスクは被ばくを怖れるストレスと言われています」

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