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──一般的に「クソゲー」と呼ばれることの多いタレントゲームを、少し着眼点を変えて遊んでみよう。

ゲームの中で輝く在りし日の姿

タレントゲームの真の楽しみ方【1】──消えた芸能人を偲ぶ

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過去、覗きや覚せい剤取締法違反で逮捕された田代まさし(現在、服役中)。

■スキャンダルにまみれた芸能人たちの黒歴史
 テレビゲームの一大ジャンルに、芸能人が登場する「タレントゲーム」がある。既存のゲームのシステムに、タレントの名をつけたキャラを出すだけ、という雑な作りが多く、ゲームファンから「クソゲー」と揶揄されることも少なくない。

 ゲームとしては難がありまくりのそれらだが、今回はタレントゲームならではの楽しみ方を提案してみたい。

 タレントの絶頂期に発売されることが多いタレントゲームが輝くのは、彼らがメディアから消えた時である。

「しんすけ ゆうたら やくざ や」と、島田紳助と暴力団との黒い疑惑を20年以上も前から指摘していた『さんまの名探偵』(1987年)や「大切なものは勇気。守るものは愛。下心はぜーんぜんナイ。」というキャッチコピーが輝く『田代まさしのプリンセスがいっぱい』(89年)など、ドロップアウト時のエピソードとの合わせ技でなんともいえない味わいを醸し出している。


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『さんまの名探偵』の紳助やくざ発言は、ネットニュースでも取り上げられ、大きな反響があった。

 10月に施行された暴排条例によって、芸能界から追放される有名人の噂も漏れ聞こえてくる昨今。もし手元に長らく起動させていないタレントゲームがあったら、久々にプレーしてみよう。当時はただのクソゲーと思っていたゲームたちが、全力でツッコミ待ちをしているかもしれない。



希有な才能はゲームでも発揮される!?

タレントゲームの真の楽しみ方【2】──アーティストの世界観を堪能する

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90年代に、洗練されたサウンドプロデュースで日本を席巻した小室哲哉。
『ガボールスクリーン』では、知念里奈や篠原涼子、仲間由紀恵など、小室哲哉が手掛けた彼女たちの楽曲を視聴することが可能だ。

■我が道を行く厨二病アーティストたち
 ミュージシャンが監修に携わったゲームは、個性的な仕上がりになることが多い。

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プレーヤーが一足のスニーカーを操作し、世界に散らばった音楽を集めていく『ガボールスクリーン』。画像は、パラソルが乱立する無人島ステージ。

 誘拐された子どもを取り戻すべく、マイケル・ジャクソンが「ポゥ!」と敵に華麗なダンスを叩き込む(そして子どもを助けると体力が回復するという意味深な仕様の)『マイケル・ジャクソンズ・ムーンウォーカー』(90年)などがその代表格。少年マンガ的なストーリーが多く、ミュージシャンは、精神年齢的にみな永遠の少年なのだろう。

 一方、UFOが襲来する森などを探索して音楽を集めるという、にわかファンには理解不能な小室哲哉の内面世界を顕現化した『ガボールスクリーン』(96年)といった怪作も存在する。

 これらのゲームは、ゲームハードがマルチメディアマシンとして認識され始めたPlayStation時代に最盛期を迎え、後に終息した。PS3やXbox360などの高性能ハードが登場した今、レディー・ガガあたりがゲームを作れば、ハイクオリティでアーティスティックな未知のゲームができあがるのでは?

アイドルが二次元に殴り込み

タレントゲームの真の楽しみ方【3】──アイドルの未来を見る

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こんなにも可愛いAKB48のメンバーたちが、ゲームスタート時からプレーヤーにデレデレ状態。
普段はAKB商法に翻弄されるファンも、このゲームではジゴロ気分を堪能することができる! (c) AKS

■AKB48がタレントゲームに革命を起こす!?
 芸能界の花形といえばアイドルだ。タレントゲーム界も同様に、アイドルが百花繚乱。今までにも酒井法子、森口博子、V6……と実在のアイドルが登場するタイトルが数多く発売されてきた。

 そんなアイドルを題材としたタレントゲームの最先端が、最新作の売上が30万本を超える『AKB1/48』(10年~)シリーズである。なぜかAKB48メンバー全員から惚れられているプレイヤーが、次々と告白してくるメンバーを振りまくり、お気に入りのメンバーと結ばれることが目的の本作。

 ファン自身が総選挙といったイベントを通じてメンバーの処遇を決められる「劇場型アイドル」という舞台装置を逆手に取り、彼女たちの心をもプレイヤーが握るというゲーム性に昇華させた本作は、「タレントゲーム=クソゲー」という先入観を破壊し、普遍的なエンターテインメントになりうる可能性を示した革新的なタイトルだといえる。

 最近では、『THE IDOLM@STER』(05年~)シリーズなど、二次元キャラのアイドルゲームが支持され、キャラを演じるキャストによる現実のアイドルさながらのコンサートも好評を博している。アイドルのライバルは、競合グループだけでなく二次元のキャラとなっていくかもしれない。

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しばしば無愛想といわれることもある前田敦子も、ゲームの中ではこの笑顔。

 そう考えれば、実在のアイドルたちも魅力的なキャラクターとして「遊べるゲーム」に登場する必要があるということも頷ける話ではないだろうか。

 二次元と三次元のアイドルがバトルを繰り広げるという新たなフェイズに、アイドル戦国時代はシフトし始めた……、というのもあながち言い過ぎではないはずである。


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『AKB1/48 アイドルとグアムで恋したら…』
AKB48のゲーム『AKB1/48』の第2弾。AKB48のメンバー48人全員が"プレイヤーのことが大好き"という状況からゲームはスタートし、プレイヤーは彼女たちからの告白を断り続け、最終的にひとりの"推しメン"を選ぶこととなる。発売/バンダイナムコゲームス 価格/初回版 1万3629円 通常版5229円(共に税込)

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