サイゾーpremium  > 特集  > 禁断のシミュレーション──中国人民解放軍...

──緊張感が高まる日中関係。今後、尖閣諸島問題以外にも内外にさまざまな"爆弾"を抱える中国の独裁政権が暴発し、日本に攻撃を仕掛けてくる可能性は否定できないのではないか? また、尖閣諸島を占領することはないのか? テレビでは教えてくれない禁断のシミュレーションで検証する。

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『面白いほどよくわかる自衛隊』

 日本と中国が"冷戦時代"を迎えている。尖閣諸島付近で起きた海上保安庁の巡視船と中国漁船の衝突事件で、あらためて注目され始めた中国軍の脅威。尖閣諸島の領有権を強硬に主張し、ある安全保障の専門家によると「某中国海軍大佐は、沖縄さえも『琉球王国は中国の一部』と言い始めた」という中国の軍事費は、一昨年まで21年連続で2桁台の拡大。2010年度の軍事予算は実に5191億元(約7兆3000億円/ドル換算で日本の約2倍)を計上した。さらに実際の国防費は公表額の1・5倍~2倍ともいわれ、"火力"で日本の自衛隊を圧倒しているのは確実だ。

 そんな中国との関係が最悪の事態に発展し、もし同国が攻めてきたら、日本はその攻撃を防ぐことができるのだろうか? 常軌を逸した拡張主義を続ける中国が平和ボケした日本を本気で攻撃すれば、首都は一瞬で壊滅──そんな絶望的な観測もあるなか、複数の軍事専門家に話を聞いたところ、意外にも「中国軍、恐るるに足らず」の答えが多く返ってきた。まずは軍事アナリスト・小川和久氏の意見から。

「尖閣諸島と違い、日本本土には米軍施設があります。本土を攻めれば米軍と自動的に全面戦争になり、核の報復を受けることを中国は知っています。全面戦争の可能性はゼロです」

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