お笑いブームが、ついにアイドル業界にまで飛び火している。月に一度、東京・渋谷で開催されているイベント「渋谷アイドル100人劇場」がそれ。これは、コント、モノマネ、漫才などのパフォーマンスを、うら若きアイドルたちが競い合うイベントなのだ。
毎回大勢のアイドルファンが詰めかけ、お笑いライブ
顔負けの盛況を見せる。
会場は、駆け出し芸人によるお笑いライブに使用されることで有名な小劇場・シアターD。従来のアイドルイベントとは違い、その方式は「アイドルのパフォーマンスに対し、客、及び業界関係者による審査員が投票し、得票数を競う」という、お笑いライブでよく見られる基本システムにのっとったシビアなもの。「アイドルがガチで戦っている」と、ディープなアイドルファンの間でも話題になっている。
「与えられた時間内で個々のアピール力を競争させ、その能力を伸ばすのが目的。というのも、新人アイドルはテレビ番組などのオーディションで、自己紹介以外に『何ができるのか』を必ず聞かれるんです。その際に秀でた一芸があると、売り込みの武器になる」
企画意図をこう話すのは、イベントを主催するグラビア系芸能プロ・株式会社リップの山口賢氏だ。