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やっぱり文壇はパワーバランス

文春内部でもモメてる!? 直木賞候補作選出の舞台裏

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──本誌が発売されている頃には、受賞作が発表になっていますが、ひとまず、第143回の直木三十五賞の候補作が、7月1日に発表されました。そこで今回は、文芸担当のみなさんにお集まりいただき、候補選出の裏側を語っていただきます。

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第143回直木賞候補作一覧(文藝春秋公式HPより)。

 候補作を見ると、2010年本屋大賞と、第31回の吉川英治新人文学賞を両方受賞している冲方丁の『天地明察』(角川書店)と、この2年間、毎回候補に挙がり続けている道尾秀介の『光媒の花』(集英社)も、第23回山本周五郎賞を受賞。実力的には、この2作の一騎打ちかと思われますが。

A そのほかは、1997年に候補に挙がってから、4回目の候補となる、姫野カオルコの『リアル・シンデレラ』(光文社)、同じく3回目となる万城目学の『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』(筑摩書房)。さらに中島京子『小さいおうち』(文藝春秋)、乾ルカ『あの日にかえりたい』(実業之日本社)ですね。

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