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第1特集
専門家が名指しする生き残るor死ぬ会社【銀行】

毒入り金融商品とトップの判断、 衰退する銀行はここがヤバい!!

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 一昨年より続く世界的な金融危機が、日本の銀行を揺さぶり続けている。今年3月期の決算では、メガバンクをはじめとする各行が、軒並み巨額の赤字を計上。一部には「業績は底を打った」との楽観論もあるが、銀行業界に詳しいジャーナリストの須田慎一郎氏は、「金融機関の経営環境は今なお厳しい」と見る。

「先日、東京都台東区の北部信用組合が救済合併されると報じられました。本来であればペイオフが実施されてもおかしくないケースですが、金融庁は"日本の金融機関は絶対に潰さない"という方針を固めたようです。しかし同組合に限らず、債務超過に陥って事実上破綻している金融機関はいくつかあると見るべきです」(須田氏)

 破綻に至るほどではなくとも、経営環境の厳しさにおいては、メガバンクも例外ではないという。

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「一番厳しいのは、みずほフィナンシャルグループです。傘下のみずほコーポレート銀行は、アメリカの金融機関などが発行した(サブプライムローンが含まれた)"毒入り"証券化商品をまだ1兆円分持っています。アメリカの金融不安が再燃すれば、これらは紙くず同然になってしまう。一方、三菱UFJフィナンシャル・グループは昨年、モルガン・スタンレーに9000億円以上の出資を行いましたが、これは金をドブに捨てたようなもの。株式保有率は20%程度にすぎないことから、モルガン・スタンレー本体に対する影響力は限定的で、十分な提携効果を上げられるとは思えません。口が軽くて肝っ玉の小さい、永易克典・三菱東京UFJ銀行頭取の存在も大きなリスク要因です」(同)

 メガバンクの中では、「三井住友フィナンシャルグループが比較的有望」と須田氏は語る。

MEMO世界的な金融不安がくすぶり続ける中、当初は「傷が浅い」と見られていた日本の銀行にも、厳しい視線が注がれている。保有資産の劣化が指摘される各メガバンクの株価は、2年前の半値以下に落ち込んだままだ。「銀行の復活なくして、本格的な景気浮揚なし」ともいわれる現在、はたして日本の銀行に活路はあるのだろうか?

「みずほや三菱UFJのようなマイナス面を抱えていないことが同グループの強みです。また、日興コーディアル証券をシティグループから手に入れたことは大きな成果でした。今後は、長年にわたって活用できていない大和証券SMBC(大和証券グループと合弁で設立したホールセール専業証券会社)との関係が焦点になるでしょう。いっそのこと大和証券グループと手を切ることができれば、上策を打ったと見るべきです」

 日本の大手銀行はその存続が半ば永遠に約束されているが、従来のアメリカ追随型金融経済にもかげりが見えている昨今、予断を許さない状況だということは肝に銘じておくべきだ。
(神谷弘一/blueprint)


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