『アップロード』人格をアップロード! 仮想天国で描かれる“格差”ラブコメ

『アップロード』

2033年、イノベーションが進んだ世界では、死が間近に迫った人は記憶や意識を仮想現実の世界にアップロードすることが可能になった。だが、ここでは現実の世界以上に格差が顕著となっている。主人公のネイサンは二枚目の億万長者。交通事故により“アップロード”されることになったが……。製作総指揮:グレッグ・ダニエルズ、主演:アンディ・アロー、ケビン・ビグリーほか。アマゾンプライムで配信中。

 新型コロナの影響により外出禁止が続くアメリカで、任天堂の『あつまれ どうぶつの森』が流行している。ピクニックやショッピング、外食を禁じられた人々は、ヴァーチャルな世界でそれをして憂さを晴らしている。

 そんな時にタイミングよくアマゾンで配信が始まったのが、ヴァーチャル天国を描いたドラマ『アップロード』だ。

 舞台は2033年、主人公ネイサンは若くハンサムなIT起業家で、婚約者のイングリッドは大富豪の令嬢。順風満帆の人生だったが、自動運転車の事故で瀕死の重傷を負ってしまう。担ぎ込まれた病院で、イングリッドはネイサンの「アップロード」を決める。

 この時代、人間の脳の記憶や意識をデジタル・データとしてコンピュータにアップロードすることが可能になっていた。人々は死ぬ直前にアップロードして、ヴァーチャルな世界で生き続けることができる。いわば仮想天国だ。

 数あるヴァーチャル天国の中で、イングリッドは最も高価なホライズン社のレイクビューを選ぶ。ネイサンは、高級リゾートホテルの一室で目覚める。冷蔵庫を開けると、なんでも好きなものが飲み放題……に見えたけど、「それは追加料金になります」。

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