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町山智浩の「映画がわかるアメリカがわかる」第148回

『ウォッチメン』覆面集団による仁義なき戦いとオクラホマの悲劇

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『ウォッチメン』

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DCコミックス『ウォッチメン』のドラマシリーズ。ドクター・マンハッタンによりベトナムに勝利したアメリカは、ベトナムを州に取り込んだ。やがて人類は過度なほど平等になったが、結果、白人至上主義者は凶暴なテロリストに姿を変えた。やがて彼らはマスクで顔を覆い警察を襲撃し始める。製作総指揮:デイモン・リンデロフ。4月22日デジタル先行配信。

 新型コロナ感染を避けるため、アメリカでは3月以降、すべての映画館が閉鎖され、新作映画の公開は夏以降に延期されました。だから、今月からしばらくは、映画ではなく、テレビやネットのドラマについて書くことになります。

 今回はHBOテレビのドラマ・シリーズ『ウォッチメン』について。 原作は1987年に出版された、アラン・ムーア原作のコミック『ウォッチメン』。セックス、バイオレンス、政治を過激に描き、スーパーヒーロー・コミックに革命を起こした作品。

 核実験の事故で、時空を超える万能の力を持ったドクター・マンハッタンがベトナム戦争に参加してアメリカを勝たせてしまう。また、宇宙からの侵略者によって300万人が殺され、人類は国を超えて団結するが、それは超天才の大富豪オジマンディアスが米ソの核戦争を止めるためにでっち上げた侵略者だった。人類は2人の神のような監視者(ウォッチメン)の下で、我々の歴史とは違う歴史を歩み始める。

 その続編が2019年にテレビ・シリーズになった。

 アメリカはベトナムも州に取り込み、リベラルな映画俳優ロバート・レッドフォードが大統領になり、今以上の人種的平等が実現されたが、その分、白人至上主義者たちはテロリスト化している。

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