二階幹事長が止めた安倍の五輪不参加と産経新聞の“落とし所”

疲弊する新聞業界、ますますブラック化

いよいよ平昌での冬季オリンピックが開幕したが、安倍首相の不参加問題のゴタゴタで、国際的にはビミョーにミソがついた形となった。一方そんな政治家たちを取材する新聞記者の側も、ますます落ち込む売り上げを前に、現場でただただ疲弊し嘆息しているのが実情のようだ。そんな現役記者たちが語る、メディアの裏側とは?


『安倍三代』(朝日新聞出版)

座談会参加者
A:全国紙社会部若手記者
B:全国紙政治部デスク
C:全国紙経済部中堅記者
D:経済誌中堅記者

A 2月9日に開会した平昌冬季五輪。新聞紙面も五輪記事一色に染まりますね。

B 日本のマスコミは「オリンピック、ノーベル賞、万博」が大好きだからなあ。

C 政治部、経済部、国際部、社会部でもなにかと「五輪がらみ」の記事なら載りやすくなりますね。経済部だと「最新技術で新記録サポートに取り組む日本企業」なんかが定番。

A 社会部は選手の家族や関係者取材の日々。個人的には技術的な話とか戦略に関する話を読みたいけど、新聞紙上は「金メダルの陰に妻のサポート」や「高校時代の恩師も歓喜」とかお涙頂戴物ばかり。うーん、こんなんでいいんですかね。

D そんなんではよくないから、新聞の部数が減っているんじゃないですか(笑)。

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