【梅津泰臣】エロスとタナトス、アクションがタランティーノをも魅了した、日本の18禁アニメが実写化!

――1998年にリリースされ、国内外の映像業界に大きな衝撃を与えた18禁アニメ『A KITE』が、17年の時を経てハリウッドで実写化された。その心中を、原作の監督に尋ねてみたい。

(写真/若原瑞昌(D-CORD)) 

『機動戦士Zガンダム』オープニングをはじめ、数多くのアニメの原画や演出を手がけてきたベテランアニメーター・梅津泰臣。彼がかつて監督を務めたオリジナルビデオ作品のアダルトアニメ『A KITE』を原作としたハリウッド映画が、日本でも公開される。

「最初は冗談かと思いましたね(笑)。18禁のアニメに、海外の映画会社が目をつけるとは。一時は頓挫しかけたこともありましたが、13年もかけてやっと完成して、今は喜びでいっぱいです」

『A KITE』が制作されたのは、1998年。実写では描き切れないアニメならではの表現と、痛みや死といったリアリティが同居した独創的なアクションシーンは、海を渡り、クエンティン・タランティーノやロブ・コーエンらハリウッドの映画人をも虜にした。

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