使い方を間違えると世代が知られてしまう!? 社会学者・北田暁大氏が語るネット用語の「効能」

――定着したかと思ったら、いつの間にやら死語の世界へ向かってしまう言葉たち。時代の波を乗り切るためにも、ネット用語の流行と廃り、派生を学ぶ!

一度は死語の世界へと旅立ったものの、SNSの発達によって、再度市民権を得ることとなった、ネット用語界のマエストロ「DQN」。

 インターネット用語、つまり現代の“ネットスラング”は単にはやりで使用されるものが多く、社会学者としてコメントすることは、正直困難なので(計量言語学者などの立場であったら相応に面白い話ができるかもしれないが)、ここではひとりのネットユーザーとしていくつかピックアップしながら雑感を書くことにしたい。

 編集部が用意した用語リストを確認すると、あまりに死語が多かったことに驚きを禁じ得なかった。「サイゾー」の読者層にはなじみの言葉が多いのだろうが、下手に使うと危ないものも多々あるので、ご同輩、気をつけて。

 まずは【(ry】。これは「略」を意味し、「これ以上書くとキケン/無骨だから略」ぐらいのニュアンスを持つ表現だが、タイピングをする際、キーボードの配列を使い、より高いキケン度を表すものとして【うわ、何をすくぁwせdrftgyふじこlp;@】というのがよく見られた時期もある。なんかルパンが峰不二子に騙されて取り押さえられてる光景が浮かぶではないか。これがまたどんどん進化して、私が見た限り、単に淡々と【ふじこ。】とだけ表記する派生態もあった。実にクールな感じだ。

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