【二階堂ふみ】いまどきのイケメンが、どうしてもダメなんです。男はやっぱ、特攻服です。

──耳は口ほどにモノを言う。教えて、あなたの好きな音!

(写真/三浦太輔 go relax E more)

Touching song

東京事変
『群青日和』
2004年9月に発売された、東京事変のデビューシングル。雨の新宿を独特の“林檎節”で描写しつつ、「あなた」への満たされない思いを歌う。


 沖縄で暮らしていた小学生の頃から、クラシックが好きでした。バイオリンやバレエを習っていたのがきっかけなんですけど、やばいですよ、クラシックは。深い。掘っても掘ってもきりがない。いまでも大好きだし、渋谷のユーロスペースで映画を見たあとに名曲喫茶へ寄って、クラシックを聞いていた時期もありました。そのお店が閉まったら、今度は隣りのロック喫茶に行ってキャベツ炒めを食べてたっていう(笑)。すっごくおいしいんですよ、そこのキャベツ炒めが。

 クラシック以外で、沖縄時代に聞いていたのは甲斐バンドとセックス・ピストルズぐらいです。甲斐バンドはお母さんが好きだった影響なんですけど、当時は友達がいなかったから、なにがはやっているのか全然知らなかったというのもあったと思います。でも、もしも友達がいて流行を知っていても、J-POPは聞かなかったんじゃないかなぁ。なんでですかね。たぶん、J-POPそのものよりも、それを聞いている一部の人たちの音楽との接し方が苦手なんだと思います。その時の自分の気持ちを音楽に代弁してもらいすぎる感じが、ちょっぴり苦手なので。

 私にはすごく仲のいい男友達がふたりいるんですけど、この間、一緒にカラオケに行った時に彼らが選んでいたのが、長渕剛さんと横浜銀蝿だったんです。同じ年の友達なんですけど、ヤンキーでして(笑)。自分の気持ちを曲に代弁してもらわずに、「俺、この曲好き。だから歌う」みたいな彼らの真っすぐさ。いいです。私ですか? 東京事変の「恋は幻」を歌いました。

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