【今月の教訓】オレ流“こだわり”はほどほどに

事件の向こうに世相が見える──「何がどうしてそうなった」世にあふれる珍事件・怪騒動・不思議ニュースに光を!

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 近年では「こだわりの逸品」みたいな言い方も珍しくなくなったが、「こだわる」とは元来、「ちょっとしたことを必要以上に気にする」「拘泥する」といった否定的ニュアンスの言葉である。とはいえ、言葉は時代とともに変化するものであり、絶対の“正解”はない。個人的には「こだわり」を肯定的な意味で使うのは、全然OK。この「全然」の使い方も気にする人は気にするけど、それこそ悪い意味での「こだわり」だろう。

 その点、この「こだわり」はいいのか悪いのか、判断に迷うのが【記事A】である。

 東京・大田区の池上本門寺境内で参拝客のバッグから財布を盗もうとしたとして、69歳の男が窃盗未遂の容疑で逮捕された。実はこの男、「新幹線の座席などにあるハンガーフックにかけられた乗客の衣服から金品を盗むなどして過去に10回以上逮捕」というスリの常習犯なのだ。

 しかし、男は容疑を否認。その言い草が振るっている。

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