「アイデア提供料を払え」!? 実録“ヤクザ”マンガの仁義なきクレーム処理

『本気! 』(秋田文庫)

 マスコミの世界では、もし取材相手の写真を間違えたり、もしくは取材相手の名前を間違えたりすれば、それは明らかな制作、あるいは編集側のミスであり、真摯な対応を取らなければならない。先の尼崎事件の報道で起こった主犯の写真が別人だった件では、写真を使用したすべてのメディアが謝罪する事態となった。

 しかし、時に編集部には、想像を絶するクレームや質問が寄せられることもある。

 ヤクザネタが多く掲載される実話誌も例外ではない。アウトローたちが登場する連載マンガに対する質問やクレームは意外に多く、中でも「ネタをパクられた」という盗作被害系が目立っている。編集部にはこんな言いがかりが寄せられるという。

「自分がずっと前から温めてきたヤクザマンガネタで、間もなく某社のマンガ賞に応募しようとしていた作品で使うはずだったのに、どうしてくれるのか。このままでは、こちらが盗作したと思われてしまう。それでは私のプライドが許さないのでアイデア提供者として、クレジットを入れてほしい。もしアイデア提供料をもらえるなら、円満に解決したい」

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2024.4.28 UP DATE

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