原発調査から海底の遺体捜索まで──震災復興で活躍するロボットと業界を読み解く書

──数多く開発されている日本製のロボットの中から、震災復興において実際に稼働している、または稼働が期待されるロボットや、ロボット業界の今を知るための書物を紹介する。

八面六臂の活躍ができる双腕のザリガニ

【1】『ASTACO NEO』
開発/日立建機 用途/ガレキ撤去など 全長/73.5メートル 高さ/29メートル 全幅/24.9メートル 重量/17.8トン

2つの腕を持つ油圧ショベル「ASTACO NEO」。2011年の5月9日から宮城県の石巻市と南三陸町でガレキ撤去などのために、1週間ほど稼働した。右の主腕、左の副腕に加え、両腕のアタッチメントが付け替え可能なため、アイディア次第でさまざまな運用ができる。こうした重機は国土交通省の管轄のため、ロボットという呼称は使われていないが("ロボット"は経済産業省の管轄となる)、技術的に大きな違いはない。「ASTACO」はスペイン語で「ザリガニ」を意味する。

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